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タイ パタヤ 下町の庶民に混じって、バックパッカーが物価高を克服する方法

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若い頃、パタヤには、よく遊びに行った。 タイを知る独身男性なら、誰もが一度は訪れる悪徳と肉欲に汚染された街、パタヤ。 本能的に自らの欲望に、忠実な男と女。 バーで日常的に繰り広げられる、生身の人間同士の、ぶつかり合い。 お金だけを求め続けるタイ農村女性や、ベトナム出稼ぎ女性の貪欲さに、驚嘆させられることが多かった。 昔も今も、旧約聖書に出てくる、悪徳過ぎて神に滅ぼされた街(ソドムとゴモラ)のような性格は、全く変わらない。 バブル期には若い女を買う日本人が目についた。 それが今は、インド人やロシア人・中国人が、主なぼったくりの対象となっている。 三毛も中高年になり、異性に対する昔のようなガツガツ感は、もうすっかり無くなってしまった。 今回は、観光地価格で物価の高いパタヤ中心部には泊まらずに、純粋にビーチリゾートとグルメだけを楽しむことにした。 一抹の寂しさを感じるが、加齢に応じた背伸びをしない旅も、良いものだ。 かつて、私がよく泊まっていたソイ・ブッカオのサワディーホテルは、既にオーナーが代わって改装し、別のホテルとなっていた。 値段も750バーツ(3750円)と、かつての2倍以上に高騰。 円安タイバーツ高を加味すれば、昔の3〜4倍以上はする。 一泊2000円以下で、エアコン付きの個室に泊まれる場所は、もう中心部にはないだろう。 2週間の滞在期間中に、最初はカーテンで仕切られたドミに、仕方なく泊まっていたが、南京虫が出て、すぐに宿を変えた。 下町の内陸部にあったビックCに近い地区を、くまなく歩いて宿を探した。 そこで、裕福なドイツ人とタイ人妻がやっている4階建てのアパートを見つけ、長期滞在することにした。 値段はなんと350バーツ(1750円)、マンションの最上階、エアコン付き個室である。 広さは1DKほどで、シャワートイレも室内にあった。 歓楽街から離れているので、夜も静かだった。 久しぶりに、安いフェリーに乗って、ラン島まで行き、海でのんびりできた。 居心地が良く、1週間近く、パタヤには滞在。 ラン島は、海の色も昔と変わらず綺麗だ。 弁当や水をビーチに持参すれば、物価の高いパタヤでも、お得に楽しめる。 カオカームー弁当の大盛りでも、街中の屋台で買えば、60バーツ(300円)。 タイ庶民にとけ...

タイ バンコク ナムトク線の日帰り旅行(後編)

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カンチャナブリで1時間ほど停車。 それから、三毛が乗っている列車は、鉄橋をゆっくりと渡りながら出発した。 車掌に動画を撮っていいか頼むと、運転士の横で、撮ってもいいという。 列車最前列の運転席横の通路に座って、真前の窓から右側の部屋で列車を動かしている運転手と同じ目線で動画を撮った。 観光列車ということもあるが、万時ルールに厳しい日本では、考えられないサービスの良さだ。 ナムトク駅に近い旧日本軍が外国人捕虜を使役して作った、切り通しの崖スレスレの線路を、ゆっくりと列車は進む。 断崖絶壁の崖上に造られた、細い一本橋の桟橋を渡る箇所もあった。 ここで脱線したら、間違いなく乗客全員、一貫の終わりである。 ハラハラしながら動画を撮って、定刻の12時30分に、終点駅に到着した。 ナムトク駅は、熱帯雨林の密林の入り口にある駅で、来る途中に一雨降ったおかげで、外の湿度がすごい。 前にも記事で述べたことがあったが、私の祖父はインパール作戦の生き残りである。 この場所にいた可能性も、ゼロではないだろうと思った。 戦後80年以上が経って、その孫である三毛が同じ場所にいるのは、不思議な気持ちがした。 私の祖父は、最重要の通信兵だったので、仲間の日本兵に真っ先に守られたことで、なんとか生きて帰ってこられたのだ。 通信手段を失うと、大部隊が一瞬にして全滅する危険がある。 だから皆から大事にされたと祖父は言っていた。 私の祖父は幸運だった。 天寿を全うして、84歳で亡くなった。 そのお礼に、旧日本軍の史跡をおとづれて、ここで測らずも亡くなった日本兵に、お礼と祈りをしようと私は思ったのだ。 タイ人家族で賑わうナムトクの滝を少し見てから、一番の目的である旧日本軍が通った、密林のルートを歩いてみることにした。 WRONG WAYと文字通りの看板が、かかった道を歩いて、事前にグーグルマップで見つけていた獣道から密林に入る。 目指すは帝国陸軍が昔作った土台の上にある倉庫群と、レンジャー部隊の基地である。 倉庫群では、献花をして、戦争でなくなった日本兵を追悼した。 幸いタイで購入した通信会社TRUEの携帯電波は、持参したiPhoneだと、しっかりと電波が繋がった。 その林道はぬかるんでいて、靴は泥だらけになったが、これで方向...

タイ バンコク ナムトク線の日帰り旅行(前編)

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30年前に、一度だけバンコク郊外の川沿いにある街、カンチャナブリにいったことがある。 第二次世界大戦で、映画「戦場に駆ける橋」の舞台になった街だ。 ファランポーン駅から、土日の朝6時30分に観光列車がある。 沿線の巨大仏塔のある街ナコームパトムや鉄橋の街、カンチャナブリに途中停車して、終点のナムトク駅まで行く唯一の列車だ。 全席指定席の観光列車だが、ローカルな普通列車を転用しているので、料金はそんなに高くはない。 エアコンなしの3等客車で、120バーツ(600円)。 早速、タイ鉄道の予約サイトで、チケットを購入した。 ナムトクの滝は避暑地として有名で、この安いチケットは人気がある。 電車の出発は、朝6時30分。 近くの宿を早起きして、夜明け前の薄暗い運河沿いの道を歩いて、駅に向かう。 駅に着いたのは、5時50分。まだ日の出前だ。 駅のホームで冷たい缶コーヒーを買って、ベンチで出発を待つ。 始発駅の車止めの上に、小さな野良猫が寝ていた。 とても人馴れしていて、大勢の観光客が周りにいても、そのまま熟睡している。 旗を持った車掌が、そのキジトラ猫の頭を撫でると、細目を開けて、短い声でニャンと小さく鳴いた。 車掌に聞くと、この猫とは顔馴染みで、いつもこの車止めの上で寝ているそうである。 朝からほっこりした。いい1日になりそうな予感がした。 列車は、定刻6時半に出発。8時20分にナコームパトムで途中下車。 ここも2度目の訪問だが、仏塔と寺院を訪問して、旅の無事を祈る。 帰り道に、昼食とデザートのロンガンを購入。 ロンガンは1Kg25バーツで安い。 10時過ぎに、カンチャナブリに到着した。 写真や動画を撮って、旅の記録とする。 季節は10月中旬、雨季の終わりとはいえ、まだまだ昼間は蒸し暑い。 鉄橋を端から端まで歩いて、動画を撮った。