(実話)インド人を右になんて、無理です

ひろゆき氏が始めた2ちゃんねるに、「ここで、インド人を右に」というフレーズがよく書き込まれる。 昔、ゲーメストという雑誌が、レーシングゲームの記事を雑誌に間違って載せた。 ライターが書いた手書きの原稿を、写植するときに「ハンドルを右に」というフレーズを見誤ったのだ。 ハンドルが、インド人に見えたのである。 ゲーメストの編集部は、全く悪くない。 ライターの手書き原稿が悪筆すぎて、プロの編集者でも読めなかったのである。 逆にそれが読者には大いにウケた。雑誌は売れて、ゲーメストの知名度は上がった。 禍転じて、福と成すである。 人口が13億人いて、州ごとに民族や言語がそれぞれ異なる国、インド。 ハイデラバードの繁華街にあるチャールミナールに登って外を見る。 平日の一番暑い時間帯でも、数えきれないほどのインド人が、バザールで買い物している。 インドは日本と同じく、左側通行の国である。でも決してそうなってはいない。 急いでいる人は、一瞬の隙間を見つけて、右へ左へと体をくねらしながら、どんどん前へと通り抜けていく。 そのすぐ前を歩く家族は、気になる品物があると、道路の真ん中にもかかわらず、突然立ち止まって、そこから数分間は全く動かない。 日本のように、混雑した歩行帯では左右にそれぞれ分かれて、ゆっくりと進むなんてことはできない民族なのである。 そんなインドを、三毛は気に入っている。 日本人は他人に気を使いすぎていて、暗黙のルールに縛られている。 それがストレス社会の原因にもなっている。 インド人を右にではなく、日本人を右になんて無理です、と外国人から言われる位、自己主張が強くならないといけない。 そうでなければ、今年もこの国は没落していくばかりである。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC 全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959