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(投資)日銀の大規模金融緩和について

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2022年末に、作成した株式投資の記事です。 今の急速な物価上昇の原因の一つである、黒田バズーカーについて述べています。 お好きな人は、一読ください。 日銀の大規模金融緩和についての相場考察 2022年相場のおさらい4番目に、これを指摘した。 ④黒田日銀総裁の退任が来年4月に控えて、日銀の大規模金融緩和スタンスに変化が生じ始めた。 今日は、この日銀スタンスの変化について、ブログを書くことにする。 黒田氏が、31人目の日銀総裁になったのは、今から10年ほど前の2013年3月だった。 父親は海上自衛官、東大在学中に司法試験にも合格したエリートである。財務省出身者だ。 2017年の週刊東洋経済の記事で、黒田の姉によると、彼は穏やかでおとなしい性格だったそうだ。 私は黒田氏の仕事に対する熱意や行動力には、好意を持っている。前任の白川氏とは文字通り、実行力が白と黒ほど違っている。 私は自分の考えをしっかりと持った人で、それをすぐ実行に移す行動力を持った人が好きだ。 彼はいわゆる一徹居士のタイプだろう。こういう人は大好きである。 しかし彼の金融政策には、10年前の当初から全く支持していない。 なぜなら彼は、日本経済を日銀の金融政策だけで、ある程度コントロールできると思い込んでいるからである。 また彼は財務省出身者のため、財政健全化のための消費税増税も支持した。金融緩和と消費税増税は、水と油ほど違う性質を持ってるにも拘らずである。 彼の政策は真面目で異質すぎて、金融市場が機能不全に陥ることも多く、近年はその弊害が目立つようになっている。 彼は頑張りすぎたというのが私の評価である。もう自分の過ちを認めることができない頑固な老人に成り果てている。 自分が始めた大規模金融緩和の弊害を認めようとせず、我が道を最後まで突き通す覚悟を決めているようだ。 その被害者は我々、一般庶民のようだ。 円安とインフレが止まらない。給料が一向に上がらない中、原材料価格や輸入品がいまも値上がりし続けている。 私の体験談としても、電気代が約2倍以上上がり、日用品や食料の支出も増えているのが現状である。 彼を評価する上で、山上被告に銃撃されて去年亡くなった安倍晋三の存在は欠かせない。 2012年に首相に選ばれた安倍氏は、有名な3本の矢を例えたアベノミクスを打ち出し、20年にわたるデフレ脱却を目指した。 金融政策...

(投資)個人投資家の強みとは何か?

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個人投資家の強みとは何か? 個人投資家は、相場を待てるのが強みだ。 私が金融トレーダーだった頃の体験談を述べる。 私は証券アナリストの資格を取ってから、金融機関のディーリングルームに長く勤めることになった。 そこでは当初から億単位の資金を取り扱っていた。とてもやりがいがあり、面白い仕事だったが、始めのうちは大変だった。 他人様の大切なお金を、扱っているので失敗が許されないのだ。 失敗とは損が出ることではない。リスク管理ができていないと、みなされることである。 慣れないうちは 心身ともに衰弱していく日々を過ごしていた。それは毎日、会社から毒を飲まされて、体力が消耗していくような感じだった。 それでも何十年と生き延びることができた。自分はこの業界は向いていて、毒に負けない耐性があったのだろう。 金融マンの中で、ファンドマネージャーと呼ばれる人たちがいる。 投資家から集めた資金を、株式や債券市場などで直接運用する立場の人である。 レオナルド・ディカプリオが主演したウォールストリートの映画や、投資メディアによる宣伝もあり、 金融業界を目指す学生にとても人気のある職業である。 しかし最初から、あれを目指すのはやめた方がいい。 よほど若いうちから運用をして慣れた経験がないと、いつか自らのストレスに自分の体が潰されてしまうことになる。 資産運用業界は、毎日毎時毎分、時価評価で自分の運用結果がリアルタイムに出てしまう世界である。 運用の上手い下手が、様々な指標により第三者から数字で格付けされてしまう厳しい世界なのだ。 何よりも一番大変なのは、100%投資家から集めた他人のお金を運用していることである。そしてそのお金は、ほとんどフルに運用原資として投資しなければならない。 一度でも運用に失敗すると、投資家からすぐ解約され、持ち株を「不本意にも」売らざるを得なくなる。 どんなに有望な株であれ、投資家からの指図には従わないといけない。それは機関投資家であるファンドマネージャーの宿命である。 個人投資家のメリット、それは100%自分のお金なので、自由に投資を行うことができることだ。 毎期の決算を気にする必要はないし、内部のリスク管理や外部機関の評価を受けたり、運用に関するレポートを作る必要もない。 それが個人投資家の強みである。 だから、相場が上がりそうにないなと思った時は、株を買う必要は...

(投資)証券アナリストの弱点とは

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証券アナリストの弱点とは何か。 証券アナリストが企業分析をする際、どんなに頑張っても絶対にかなわない人がいる。 それは、あなた自身だ。なぜ企業分析の専門家が、ただの素人に負けるのか? あなたが証券アナリストが所属する金融業界以外で働いているからである。 そこでは、あなたはただの素人ではない 。 おなじみの慣れ親しんだ業界で、何らかのプロフェッショナルとして、最先端の知識と経験を長年積んでいるはずだ。 一定期間の間、担当企業を分析するだけの証券アナリストは、何十年も毎日その仕事が好きで、ひとつの業界で働き続けている人の知識や経験には、到底かなわない。 大抵、証券会社の調査部に所属する証券アナリストは、自分が担当する業界を業種別に区分けするのが一般的である。 担当外の業種に属する会社のことは、よく知らないケースが多い。 私は、小売りや一般消費財の業界に詳しいが、ハイテク企業に関しては苦手である。 だから、投資する業界がよくわからないという投資初心者は、まず自分が働いている業界で、競合他社をよく見て将来有望になりそうな企業に投資すべきである。 それが、自分の勤め先の会社である場合、あなたはとても幸運だ。 まずはサラリーマンとして今よりも出世して、勤め先で社長を目指すべきだろう。 それと同時に、余裕資金の範囲内で目一杯、勤め先の自社株を買うべきである。 だが、こんなに恵まれている環境の人は、ほとんどいないだろう。 私の周りでは、一人もいない。 そういう人は一体どうすればいいのだろうか? (ミャンマー インレー湖の猫) 仏教寺院で飼われていた老猫。幸運な勤め先を見つけ、眉毛が白くなるまで健康で長生きしている。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959

(投資)長期運用にスリルはいらない

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スリルを楽しむような株式投資は、間違いであることが多い。 世界中の投資家から、投資の神様と言われる人が一人いる。 アメリカ、ネブラスカ州オハマの賢人ウォーレン・バフェット氏である。 投資に関心を持っている人で、 彼を知らない人はいないだろう。 1930年8月生まれで、現在95歳である。 コカコーラーとハンバーガーが大好きで、同じものを食べ続ける偏食家である。 ソフトクリームやキャンディなど甘いものもよく食べる。 あまり健康的な食生活をしていないにも関わらず、一般の人よりもはるかに長生きをしている。 日常生活は質素で堅実、1958年に31500ドルで購入したオマハ郊外にある古びた一軒家に住んでいる。消費にはあまり関心がないようだ。 お金に執着する、ケチな人ではない。彼は根っからの慈善家である。 2022年、持ち株の バークシャー・ハサウェイ を含めた彼の純資産は1050億 ドルもある。 でもすでに、2006年には純資産の99%以上を占めるバークシャー株を、全て慈善団体に寄付することを公表している。 バフェット自身はシャイで飾り気のない性格だ。金持ちをひけらかすような自己顕示欲のかけらもない人物である。 だから彼はこれだけ圧倒的に成功しても、投資に関する本は自分で一冊も出版していない。 その代わり、彼の投資手法に関して、彼の親族や新聞記者が彼の投資ルールに関する本を国内外で出版している。 これを読んだ人は多いだろう。 彼の投資手法は一貫している。そしてその投資ルールは、全て公開されている。 「継続的に利益を生み出しているか?」 「ROEが高い企業か?」 「有能な経営者がいるか?」 など数多くのルールがあり、調べればいくらでもインターネット上に出てくる。 でも、一番有名な投資ルールはこれだ。 「自分がよく理解していない企業に投資してはならない。」 彼はいつも将来有望な業界で、強固な企業競争力を持つ会社に投資している。 いちど 投資した後は、あまり株価に固執せず、毎日の値動きに一喜一憂することもない 。 つまり彼は投資した時点で、すでに将来的な株価の上昇を確定しているのだ。 日常生活でも食べ物をはじめ、好き嫌いがはっきりしており、自分の感情に正直に生きている。 精神状態が常に安定しており、幸せな生活を送っている。だから90歳を過ぎた今も、ストレスのない生活で長生きしているの...

(投資)株式の逆指値注文を活用したリスク管理方法②

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投資が、好きな人向けの記事です。これでリスク管理方法のタイトルは終わりです。 株式の逆指値注文を用いて得た教訓と体験談 前回の続きである。 全てにおいてメリットしかない注文方法など存在しない。リスクをとるからこそ、リターンが得られるというのが、マーケットの原則である。 当然、逆指値注文にもデメリットは存在する。 それは、逆指値によるストップロス注文の水準を保守的に設定しすぎると、通常の相場変動だけで、すぐに損切りが発動してしまうことである。 私も最初に逆指値注文に慣れなかった頃、ストップロス額を低く見積りすぎて、数時間でロスカットした体験をした。 だから、日足のチャートを見て、過去一ヶ月の変動率が5%を超えていれば、次の一ヶ月に一度は損切りが発動するかもしれないと考えた方がいい。 体験談から得た逆指値注文の上手な活用法とは次の2つである。 あなたの教訓としてほしい。 まず1つ目は、対象銘柄の底値を見極めることで、通常の相場変動による損切りの発動を防ぐことである。 ダラダラと下がり続ける株価は、そのトレンドが続くことも多い。大底をつけてから投資しても遅くないのである。 2つめは逆指値によるストップロスの水準を広げることである。 マイナス5%の水準からマイナス10%に広げれば、その分だけ損切りが自動的に発動される可能性が低くなる。 また業種分散や銘柄分散により、あなたが保有する株の中身が適度に分散することも大切だ。 余裕資金としての株式資産総額で見た場合、業種別の分散効果により、損切りされる可能性は全体として低くなる。 なぜなら、すべての銘柄が同じ動きをするわけではないからだ。タバコ株が暴落した場合に、ヘルスケア株や医薬品株は上昇することが多い。 だから、あなたが好きで得意な業界の分析を、毎日続けていくことが大切なのである。 特定の業界に精通していれば、自ずと持ち株の癖もわかるようになるだろう。 (中国 成都の太極拳教室) 5歳児の生徒たちを、後ろから見守る道教寺院の石像。見ていて心がなごむ。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959

(投資)株式の逆指値注文を活用したリスク管理方法①

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旧ブログの投資に関する記事です。 外こもりで収入を得るには、株式投資が役立ちます。 投資が好きな方向けの記事です。 株式の逆指値注文を活用したリスク管理方法 あなたは損切りをしたことがあるだろうか? 株式でも外貨預金でも、FXでも構わない。損切りをしたことのない人は、三毛イキルのブログを読んだ人だと、ごく 少数派だと思う。 運用をしている人で、損失が出ない人はいない。どんなに優れた投資家でも、すべての投資が成功して儲けになっているということは、あり得ないのである。 だから損切りをしたことのない人は、初心者で投資を始めたばかりの人か、性格上損切りができない人の2種類だろう 。 後者は大損している塩漬け銘柄を今も持っていて、その株価は半値以下〜1割台まで下がっている。 もう売ることもできず、株価を見るのも嫌になり、今もずっと放置していて、時々おっかなびっくりで持ち株の株価を見て落ち込んでいる。 そう、どんなに一流の投資家であっても、運用をする限り損失を免れることはできないのだ。 しかし、損失はコントロールすることができる。 資産運用で大事なのは、これを知っているかどうかだ。 そこでリスクを管理するための注文方法自体を工夫する必要がある。 あなたは、逆指値注文(ストップロス注文)をご存知だろうか? これはネット証券の勃興により、出てきた新しい注文形態である。 逆指値注文とは、 株価が売りの場合は、指定の株価まで下落したら売ることのできる注文である。 株価が買いの場合は、指定の価格まで上昇したら買いという注文である。 ある銘柄の買い注文で、その損失を10パーセントまでに限定したい場合、買値の90%の値段で、逆指値注文を同時に出しておけば、10%以上の損失は(まず)生じないことになる。 (まず)というのは、流動性の乏しい銘柄が、仮にストップ安となった場合はもっと下がったところで決済がされてしまうリスクがあるためである。 損失確定のための逆指値ラインを、あらかじめ決めておく。 そうすることで、損失をあらかじめコントロールしておくことが可能になる。 逆指値注文を出すことのできる、インターネット証券をうまく活用して、このメリットをぜひ享受すべきだ。 (キルギス 田舎村の少女) 水路に隠れていた蛇を誰よりも早く見つけ、駆除していた。しかも素手で! 三毛イキルのプロフィール 外こもり写...

(投資)アベノミクスの功罪

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2023年3月11日に作成した投資に関する未公開の記事です。 投資が好きな人向け、ご参考にどうぞ。  アベノミクスの功罪 実質賃金の下落が止まらない。 厚生労働省が本日発表した毎月勤労統計調査で、2022年11月の実質賃金は、前年同月比3.8%減となった。 8年6ヶ月ぶりの下落率で、マイナスになるのは8ヶ月連続である。 電力代や食料品が値上がりする物価高に、賃金の伸びが追いつかない状況が続いている。 景気が後退していく中で、物価上昇が同時に進行していく経済状況が、ゆっくりと進行中である。 これを、スタグフレーションと呼ぶ。 景気停滞を意味するStagnationとInflationを組み合わせた合成言語である。 マクロ経済では、景気が後退していく時は需要が落ち込むことで、これが経済のデフレ要因となる。 ところが、資源生産国の戦争や原油価格の高騰で、資源価格が上昇すると、不景気の最中でも物価が上昇することがある。 景気後退で賃金が上がらない中、物価が上昇し続けていく状況は、一般庶民には過酷な経済環境だ。 それが、今日発表された統計でも如実に現れたといえる。 アベノミクスによる大規模な金融緩和は、国内の 為替にも大きな影響を与えた。 以前と比べると、かなりの円安となったのである 。 黒田日銀総裁が安倍の意向を汲んで、過去10年にわたり実施した大規模金融緩和で、日本国債の金利を低めに誘導した結果、アメリカとの金利差が拡大したことが主な要因である。 円安になれば製造業を中心として、輸出で儲ける企業は景気が良くなるが、石油や食料などの原材料価格は上昇していく。 輸入物価が上がれば、生産者物価指数がまず最初に影響を受け、最終的に消費者にそのツケが回される。 実質実効為替レートを見ても、 円の購買力は50年以上前の水準まで低下している。 具体例として、円の対ドルレートについて見てみると、1995年1月を基準時点100とした場合、2022年4月の水準は43.5である。 なんと半分にも満たない。 10年ほど前の民主党政権時代は1ドル80円ほどだったことを考えると、これは 大きな変化である。 頻繁に海外旅行する人は、現地通貨に両替する際、受け取る紙幣の量が減り続けているという 実感を持っている人が多いだろう。 価値が希薄化していくお札を(一時的に)多く受け取って大喜びしても、そ...

(投資)アベノミクスのトリクルダウンについて

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2023年3月11日に書いた未公開の記事です。 投資が好きな人向けです。 アベノミクスのトリクルダウンについて 岸田首相は昨日、三重県の伊勢市で記者会見を開いた。 連合が春闘で5%を超える賃上げを求めていることを踏まえて、物価の上昇率を超える賃上げの実現を、経済界に求めたようだ。 そこで首相は、こう述べた。 「この30年間、企業収益が伸びても賃金は伸びず、想定されたトリクルダウンは起きなかった。」 想定されたトリクルダウンという言葉の前には、カッコがきで(アベノミクスで)がくるわけで、アベノミクスの失敗を岸田首相は、暗に認めた訳である。 トリクルダウンとは、企業経営者や富裕層が景気良くお金を使うことで、その周りで富が循環していく経済現象のことを指す。 2013年以降、もうすぐ退任する黒田日銀総裁がアベノミクスの方針の一環として大規模な金融緩和が始まった。 それにより、金融市場になだれ込む余剰資金は増え、持ち株が値上がりした企業経営者や富裕層は大儲けをした。 儲かった企業では投資を増やし、雇用も増えて、従業員に支払う賃金も上昇するはずだった。 しかし、2014年の後半になっても、トリクルダウンの計画は実現しなかった。 いや、実現の兆しすら起きなかった。これを、私ははっきりと覚えている。 当の本人である安倍元首相も、その後はトーンダウンして、トリクルダウンのことなど一向に言わなくなった。 アベノミクスは結果的に、大企業の内部留保や富裕層の金融資産を増やしただけで、株などやる余裕もない、一般庶民には何の恩恵もなかったのである。 これを岸田首相は、昨日になってようやく認めたわけだ。 今思うと、2013年の時点で企業経営者は、アベノミクスや黒田日銀の金融緩和政策の本質を見抜いていたといえる。 彼らは、さすがに賢かった。 大規模な金融緩和だけで、景気が持続的に発展することはないと、最初から見抜いていたのである。 だから将来のために内部留保を積み増し、投資もほとんどせず、従業員に利益を還元する気など全くなかったのである。 アベノミクスで儲かった富裕層も、基本は吝嗇家(どケチ)である。 支出をコントロールできる合理性を持っているからこそ、お金持ちになれたといえる。 彼らは投資で儲かった分を、そのまま全部消費に回すことなど絶対にしない。 今回の岸田首相からの要請を受けても、企業経営者...

(投資)株式投資は不労所得を得るための基盤

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外こもりとお金の話です。 株式投資は不労所得を得るための基盤 恵まれた環境で生き生きと働いている人は、この日本では、いま本当に少ない。 冬の寒い時期に、朝はやくから出勤しているサラリーマンは、みな憂鬱そうな顔をして歩道をあるいている。 少なくとも、三毛が住んでいる地域では、笑顔で微笑みながら、幸せそうに出勤している人は一人もいない。 この厳しい経済状況の中で、みんな必死に多くのストレスに耐えながら、仕事をしている。 私もかつてその一人だった。本当にサラリーマンには頭の下がる思いである。 あなたはサラリーマンだろうか?そして将来性のある会社で、いま働いているだろうか? 将来有望になりそうな企業に勤めていない場合は、あなたが取りうる手段は2つしかない。 もっと恵まれた環境に行くか、恵まれた環境を自分で作るかの2つである。 より具体的にいえば、サラリーマンは有望な企業に転職するか、出世をあきらめて副業にいそしむか、の2つしか選択肢はないということになる。 そもそも勤め先の企業で評価されていれば、毎日が楽しいはずだから、転職など考えないだろう。 普通の人は、出世をあきらめて定年まで死んだように働くか、別の副業に励むしかない。 その副業も余暇を削ってまで、週末にアルバイトする気力がない人が、ほとんどではないかと私は思う。そもそも副業を禁止している会社も多い。 個人的には終身雇用を放棄している会社から、副業を禁止される覚えはないと私は思う。 そういう時に、役立つのが不労所得の代表格である株式投資である。 あなたに証券アナリストの資格がなくても、資産運用に関する本を読み、経済や財務分析が自分でできるようになれば、株式投資だけでまとまった収入を得ることもできるのだ。 もしあなたが高齢で転職できそうにない場合でも、有望な競合他社の株式を購入するだけで、その会社の利益を得ることができる。 会社の利益は配当として株主に支払われるよりも、内部留保され、今後の会社発展のためにプールされることが多い。 それが、市場から評価されれば株価が上昇する要因となる。 労働者として給料を得るだけでなく、株を持つことで経営者としての余剰利益を得ることも富を蓄積していく上で大切なことなのだ。 (日本 朝の通勤列車を待つ人たち) サラリーマンの出勤時に、私は罪悪感を感じながら、空港へと向かった。 窮屈な日本を脱...

(投資)株式投資のリスク管理について②

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未公開だった記事です。 外こもりをするにあたって、投資する人向けの内容です。 お好きな人だけ、どうぞ読んでください。 株式投資の リスク管理について② 運用リスクをコントロールするためには、 資金管理と業種分散・銘柄分散が重要であると説明した。 具体的にどのようにすれば良いのか? 資金管理に関しては、分かりやすい。これまでの教訓で私が述べたとおりである。 すぐに使える流動資金と、いのち金である生活資金の2つを、まず確保することが最優先だ。 これは文字通りあなたが死ぬまでに、豊かに暮らすことができるためのお金である。 それらを十分に確保できた後で、余裕資金(ふやし金)の運用を行う。 余裕資金は万が一、ゼロになってもいい資金である。だから、昨日のような相場急変時でも、あなたが慌てることは全くない。 余裕資金はマーケットで生き残るための資金であって、教訓を守っていれば、全額投資をしてなく、いま余裕があるからだ。 資金管理が十分にできている。 だから相場の急落時は、あなたは喜んで投資できる気持ちになっているはずである。 これは良いとあなたが確信したもの(株式)が、いつもよりも安く買えるのだから。 この感覚は、あなたが株式相場に慣れてくると、スーパーマーケットでキャベツや白菜が安く売られたいた時に、大喜びして買うのと同じ感覚だとわかる。 お金がないから、資産運用をしたいという人が多いことは、私もわかっている。 私も流動資金といのち金がまだ確保できずに、同じような運用をしている状況に変わりはない。 自分を飾り立てるつもりはない。自らの欲望には、素直になるべき時も必要だ。 そのような場合、株式に投資する資金は、常に怯えたお金になるということを、心に留めておくべきだ。 したがって、より慎重なリスク管理があなたに求められる。 慎重なリスク管理とは、管理を厳格化することである。 それには業種や銘柄の分散が欠かせないし、注文方法自体をより工夫する必要がある。 (中国 哈密の路上) シルクロードのオアシス都市、哈密。哈密瓜(ハミうり)という現地特産の果物が売られている。マスクメロンに似た味で美味。1玉50円ほどの激安価格だった。 良いモノを旬の美味しい時期に、安い値段で買う。 蕪(カブ)を買うのも、株を買うのも基本は同じである。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC ...

(投資)株式投資のリスク管理について①

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外こもりするにも、お金が必要です。 昔作っていた、投資に関するブログを公開します。 資産運用が好きな人だけ、読んでください。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959 運用のリターンよりも損失が発生するリスクを常に留意せよ 2023年の3月11日に日銀から予想外の発表があった。 長期国債の買い入れ上限を、0.25%程度から0.5%程度まで引き上げるという。 これは、ほとんど市場参加者の誰もが予想しなかった結果であり、直後から相場はパニックに陥った。 金融緩和政策の継続が危ぶまれるのではないかとの懸念から、市場は円高株安が一気に進んだ。為替は5円近い円高となり、株価も700円近く下げた。 このように予測不能のイベント結果が発表されると、途端にマーケットは大きく反応する。 それは、まるで大きな風船が破裂して子供が大騒ぎするような光景だ。 個別の株式相場でも同様のことが起こる。業績の下方修正や工場の事故、競合他社の新製品発表など、予想外の悪材料に株価が過剰反応してしまう。 つまり、外部要因による株価の変動は、あなたが株をずっと保有する限り避けようがないということだ。 どんなに業績が堅調な株でも、すでに現在の株価に織り込まれていれば、ちょっとしたニュースで簡単に株価が下がってしまう。 だからあなたは株価の上昇に期待するよりも、損しないようにリスクをコントロールすべきなのだ。 実は資産運用では、攻めよりも守りの方がはるかに大事である。 肝心なことは、投資家はリターンをほとんどコントロールすることはできないが、リスクは、コントロールできる余地が大きいということだ。 一体どうするのか? 主な方法は、2つある。 ①資金管理と業種分散・銘柄分散 ②注文方法自体の工夫、である。 これについては、次回詳しく説明したい。 (カザフスタン 味方を守る兵士の像) アルマトイの公園にあった有名な彫刻家の像。生命を脅かすリスクに、全身全霊で立ち向かう気概を感じる。

(投資)自分の性格に逆らわない資産運用の大切さ

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昔、三毛が書き残していたブログが残っていたので、 「投資」ジャンルを作って、公開します。 外こもり中に、食べていくにも旅費を稼ぐ必要があります。 投資が好きな方は、一読ください。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959 (投資)自分の性格に逆らわない資産運用の大切さ 自分にあった投資方法を早く身につけ、あなたが死ぬまで、それを貫き通すこと。 金融マンをやっていた時、この業界に馴染みのない他人から、よく聞かれた質問がある。 それは、「どの株を買えば儲かりますか?」という質問だ。 基本的にこの質問をする人は、全く投資をしたことのない人か、本気で投資などするつもりなど、毛頭ない人が大半だ。 証券アナリストだった三毛と、仕事に関する会話を続けるために、ただ単に株に関する質問をしただけというのが本音だろう。 正直言って、こういう人に真面目に答えても仕方がない。 だから「私も外れる事の方が多いですから、よくわかりません。」と、いつも誤魔化していた。 株に本気で投資をして、お金儲けをしたいのであれば、他人の物真似をしてはいけない。 自分にあった投資法を、自分の大事なお金を使って、時に損もしながら、自分で見つけ出すしかないのである。 こういう人に限って、私が勧めた株が値下がりすると後から騙されたと文句を言う。全く投資には向かないので、サラリーマンとして本業だけに専念した方がいい。 なぜなら投資は、ただ単に金儲けしたか損したかの結果よりも、そのプロセスと売り買いの検証が大切だからだ。 つまり、あなたの頭で考えて、あなたがよく知る業界の中で、今後の有望銘柄を見つけていくという過程が大事なのだ。 その積み重ねが、一人の自立した投資家としての、あなたの知識と財産を増加させていく。 それが複利で加速して増え、老後に莫大な財産を築くことができるようになるということだ。 資産運用における金融投資には、株式や債券、投資信託など様々な種類がある。 株式投資一つを取ってみても、インデックス投資や個別株投資、ETF投資など投資対象は様々だ。 あなたの性格が、豪放なのか、繊細なのか、臆病なのか、慎重なのか、小心なのか、私には全くわからない。 だから私が本気でアドバイス...

余裕資金の長期運用が大切

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  時間分散して長期投資することで、永久にマーケットの中で生き残るためことが資産運用の本質である 時間分散をして長期投資するのと、資金を確保しておいてナンピン買いをするのとは、似て非なるものである。 なぜならば、投資の目的が違うからだ。 ナンピン買いは漢字で難平買いという。 投資したある特定の企業の株価が値下がりした時に、追加で買い付けをして、全体の購入平均単価を下げることを意味する。 困難を平たくするという漢字の付け方は、よくできている。 株価が下がる時は、必ず何らかの理由がある。 それが一時的に悪いニュースで、そのあと回復できると、あなたが確信できた時のみ、ナンピン買いをするべきなのだ。 何も考えず、条件反射的に購入株数を増やしていくと、更に株価が下がった時に大損害をこうむってしまう。 株価が下がる理由がよくわからない、それはあなたがカモにされている時だ。 鴨ネギのカモになっていて、全く為すすべがなくなっている状況である。あとは誰かに食べられるだけだ。 そもそも最初に投資した根拠が希薄なため、そうなっているわけである。 だからもっとよく調べてみて、それでも売られる理由がわからない時は、即座に持ち株を売るべきである。 調べた後で、時流の変化による本業の衰退や、強力な競合相手が出てきて、投資した企業がもう勝てそうにないと判断した時も「すぐに」持ち株を叩き売るべきである。 時間分散の長期投資と、ナンピン買いとは発想の土台が異なるものだ。 株式に投資することは、永続的に企業活動からの利益を享受するためにある。 それは株主が受け取る配当だけを指しているのではない。投資した企業が持っている無形資産、ブランド力、内部留保などの一部をあなたは株主として保有しているのである。 投資した企業に強い企業競争力がある限り、それは無限に増殖していく。余剰資金もまた複利で増えていくのである。 だから、あなたが死ぬまでに、またあなたが死んでからも持ち株を子孫に渡していって、永久にマーケットに関与し続けることが最上の投資戦略なのだ。 途中で退場してはならない。 時間分散の長期投資の場合、ある特定の企業に固執することはない。有望な業界のもっと業績の良さそうな株を買えばいいだけだ。 株に投資する余裕資金を常に確保しておくことで、相場急変時に割安になった企業の株をいつでも買える。それが、パニ...

余裕資金の資産運用について

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  余裕資金は一度に全額株式投資に回してはならない。 当座資金、いのち金の生活資金を十分に確保して、はじめて積極的に資産運用をすべきである。 余裕資金とは一言で言うと、万が一残高がゼロになってもいいお金のことを指す。 当座資金やいのち金を確保できずに、今後の生活に必要なお金を分別管理しなかったために、株で失敗することがよくある。 それは、株に投資した資金が、おびえたお金だからだ。 リスク管理ができないと、いざという時に恐怖やパニックに陥り、正しい判断ができなくなってしまう。 いざという時とは、相場が急変した時や、予期しない事故の発生、持ち株の決算が予想外に悪かった時などだ。 あなたがおびえたお金を運用してしまうと、急落した株価を見て、思考停止に陥ってしまい条件反射で持ち株を叩き売ってしまう。 その後、相場が急回復して落ち込むことも多いだろう。 資産運用は常に自分との戦いでもある。リスクとリターンは数字で表せるが、その裏では自分の欲と恐怖があなたの中で、いつも戦っているのだ。 本当に余裕資金を運用しているのであれば、そういうパニックの状態にはならないはずだ。 なぜなら、万が一の時に、なくなってもいいお金だからである。 でも、安心してほしい。通常、余裕資金で投資した持ち株が、全て倒産しゼロになる確率は極めて低い。0. 0001%ぐらいだろう。 それは何処かの国が、日本全土に核ミサイルを打ち込んで、日本国民が全滅する時だ。 その時は間違いなく日本株式の株価はゼロ近くまで下がるだろう。当然、私もあなたもこの世にはいない。 自分だけは生き残っているという自信のある人は、海外の証券口座で米国やスイスの株式市場に上場している、世界を代表するグローバル企業の株を買っておけばいい。 ドル建てなら資産は保全できるし、グローバル企業なら日本がダメになっても生き残ることができるだろう。 次に大切なことは、余裕資金を一度に全額株式投資に回してはいけないということである。 その理由は、簡単である。株価急落後に、あなたは指をくわえて酷い損失を耐えるしかないからだ。 余裕資金を全て使い切ったからである。お手上げするしかない。 そんな時、余裕資金を別に確保しておけば、打開策を打てるのだ。その後の 安心感が全然違ったものになるだろう。 あなたは、いまの相場に一喜一憂せず、今夜ぐっすりと寝ること...

当座預金の資産運用について

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  当座預金はインターネット専業銀行の普通預金を使う。 当座預金は文字通り、さし当たって必要な居住費や食費を、すぐに使えるようにするための資金である。 あなたが資産運用にとりかかる前に、資産の棚卸しと毎月の生活費を明らかにすることが大切だと前に述べた。 月ごとの生活費をあなたがしっかりと把握しておけば、当座預金がどのくらいの額必要なのかすぐに分かるだろう。 このブログを見ている読者で、インターネット専業銀行を持っていない人は、少ないと思う。 振込がクリック一つで簡単、金利も高く、リアルタイムで資金の出し入れが確認できるメリットは計り知れない。 また、証券口座やFX口座への紐付けも容易にでき、もしあなたが海外に自分の口座を持っていれば、簡単に国際送金もできる。 いちばん重要なことは、あらかじめ必要な資金を分別管理しておけることだ。 私は年に1回、毎年1月はじめに、当座預金として必要な額を債券の利息や株式の配当金から、このインターネット口座に充当している。 「当座預金、生活資金、余裕資金」 これを私はそれぞれ「つかう金、いのち金、ふやし金」と呼ぶことにしている。 この3つを明確に分け、それぞれの口座を独立させることで、身の破滅を防ぐようにするべきだ。 かつての私は、これを混同してしまい、退職金1000万円を失ってしまった。 あなたは、私と同じ失敗を絶対に繰り返してはならない。 (中国 重慶郊外の船着場にあった銅像) あらかじめ3つに資金を分けること、それが大切だ。

生活資金の資産運用について

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生活資金は、定期預金のような元本保証商品や格付けの高い債券のみで運用する。 老後を生き抜くための「いのち金」は、あなたが死ぬまでの間、豊かに生活するために使い切るお金である。 日本政府は、かつて標準家庭で2000万円が老後のために必要最低限の資金だと宣言した。 それだけでは全然足りないと私は思う。年金が減少することも、物価が高騰することもじゅうぶん予想される。 最低でも、その倍の4000万円は必要だろう。 これをまず確保することが、この資本主義社会に生まれた日本人の宿命である。 元手が何もない一般庶民は、大学を出て会社に入り、サラリーマンとして朝から晩まで身を粉にして働くしかない。 かつての三毛イキルも、同じ境遇だった。1分でも早く、1秒でも早く、この悲惨な境遇から抜け出したいと思いながら、今まで働いてきた。 なんとか目処が立ち、会社を辞めて自己運用を開始したが、この教訓を得る前に大損こいて退職金の一部1000万円を失った。 今考えると本当に情けなく、悔しい思いで胸いっぱいである。 読者の皆さんには、同じ失敗をして欲しくない。それが、このブログの目的でもある。 いのち金は当面使う事のないお金だが、元本を減らしてはいけない資金である。 だから運用が苦手な人は、インフレ率に負けようが、しのごの言わず郵便貯金や銀行預金といった元本保証の商品にしておいた方がいい。 逆に運用知識がある人は、三毛のように弱くなる一方の日本円を、世界最強の米ドルに替える。そして、格付けの高く潰れそうにないグローバル企業が発行した米ドル債券を買っておけばいい。 あなたが発行体リスク(デフォルトリスク)を取りたくなければ、金利は少し下がるが、米国国債がいちばん適している。 米ドル建てグローバル企業が発行した社債であれば、今なら年4%から5%の利息がついてくる。 あなたが良く企業内容を知っていて、親しみを持て、潰れることはないと心の底から確信した有名企業の外債だけを買えばいい。 無理して、高配当でも価格変動リスクのある米国株を買う必要はない。フィリップモリスのような高配当で有名なタバコ株でも、5%の配当が関の山だ。 同じ配当率であれば、元本確保で手堅い運用のできる米ドル外債運用を、いのち金運用として紹介したい。 (中国 重慶の苦力) 重慶市の下町にいた苦力の労働者、クーリーと呼ばれる。夏でも毎日、朝か...