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インド ニューデリー シーク教のグルドワラ お得度は、☆5

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7月初旬に、2週間滞在したラダックから、 乗合タクシーで、夜19時にマナリに到着した。 さっそく温泉に浸かって、丸一日かけた峠越えの疲れを癒す。 しばらくマナリに滞在して、ゆっくりと温泉に浸かり、ニューデリーに戻る予定だ。 そしてベトナム経由で、半年ぶりに、東京の自宅に戻る。 マナリは、名産のマリファナを吸いに、たくさんの外国人が集まる場所だ。 でも三毛は、ドラッグやタバコの類は、絶対にやらない人間である。酒も、ほとんど飲まない。 現状の生活に満足しているし、自分の体に悪いことは、絶対にやりたくないのである。 私の趣味は海外旅行以外に、剣道が好きなので、呼吸に悪いことをしたくないからだ。 剣道教士7段を取ることを、人生の目標としている。呼吸法は、剣士の生命線だ。 肺を痛めることは、即スタミナ切れにつながり、大事な剣道の駆け引きができなくなってしまう。 三毛は信仰心のない人間で、神はどこかにいるとは思うが、あまり宗教は気にしない人間だ。 でもシーク教は、仏教や神道以上に気に入っている。 信者が平等で上下関係がなく、シーク教の寺院(グルドワラ)に行くと宿泊、食事、入浴全て無料だからだ。 だからグルドワラは、インドでは貧乏旅行者には、一種の避難所のような場所となる。 シーク教は16世紀にグル・ナーナクが始めた宗教だ。 イスラム教の影響を受けて、ヒンドゥー教の改革を掲げ、絶対真理信仰、偶像崇拝の否定、カーストの否認などを説いている。 世界で5番目に人口の多い宗教で、インドのパンジャブ州が発祥だ。 以前の記事でも紹介した、アムリトサルの黄金寺院は、貧乏旅行者には、おすすめの場所の一つである。 毎日、10万食のカレーが無料で配られて、外国人専用のドミトリーに無料で宿泊でき、入浴もタダ、チャイやお菓子まである。 粗食と南京虫、いびきと悪臭に耐えられる猛者の若者には、おすすめの場所である。 でも三毛は、アムリトサルのグルドワラでは、食事だけして小銭を喜捨した。 冷房があると噂される外国人専用のドミトリーには、いくら無料でも泊まりたくはない。 ドミは集団生活で、疲れが取りにくく、もう私のような年寄りには、キツイ場所なのである。 未来のある日本の若者は、人生経験に一度は泊まってみるといいだろう。 ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥...

(実話)インド レー 黒ババと呼ばれる人たち

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ラダックのレーにいた時の話。 三毛はレーの路上で、黒ババと呼ばれる謎の人物に出会った。 画面中央の人物が、黒ババである。 同じ民族と思われる土産物屋の店主と、何か話をしている。 彼らの話が途切れた時に、彼に挨拶した。 日本人ですーと自己紹介して、写真を撮ってもいいかというと、器量の良い人で気軽に応じてくれた。 ヒョウ柄の黒ババ、その後無言で、いきなり両手で腰布を上にまくり上げて、自分の局部を三毛に見せつけた。 すると彼の陰嚢(キンタマ)に、鉄の重い錠前が10個ほど付いている。 陰嚢が揺れると、ぶつかり合ってジャラジャラという音を立てている。 彼は自慢そうな表情をした。笑っていたようにも見える。 わずか30秒ほどの出来事だった。 陰嚢の皮に穴をあけてピアスのように、錠前を閉じていたのか、そこまでは凝視できなかった。 ヒンドゥー教の苦行僧の一環なのだろうか。彼は、呪術師か? インドの宗教にもいろんな宗派があるのだろう、その奥深さを、黒ババから見せつけられた気がした。 一体、彼は何者なのだろうか? 三毛イキルの外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959 6000枚以上の写真を、無料ダウンロード公開中。 三毛イキルのYouTube動画(チャンネル登録をお願いします ✋ ) https://www.youtube.com/channel/UC5Ps5UrWjGbfaNT1E5rWJMA 価値観が全く違う外国の日常生活、誰もが憧れる下町の路地歩き、ゆるく生きる野良犬や野良猫などの動物観察がメインテーマ。中高年バックパッカーの旅人目線で、これは面白いと感じた瞬間を撮影しました。 現在、 39 作品を投稿中。

(実話)インド レー チベットの骨董品について

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  6月中旬から7月初旬にかけて、インドのラダックを初訪問した。 ラダック訪問の目的は、ザンスカールを除く主要な観光地を見ることと、インドにあるチベット文化を知ることだった。 2週間の滞在期間中に、有名どころは一通り訪問できたが、チベット文化は本当に奥が深い。 ネパールのチベット文化と比べると、ラダックでは中国の影響が排除されていて、より純粋なチベット文化が残っている気がする。 チベットにルーツのあるラダックの人々は、仏教が日常生活に根ざしていて信仰心の深い人ばかりだ。 それが一番よく表れているのが、ラダック地方に残るチベットの骨董品。 ガウと呼ばれるペンダントは、マントラや仏像がかたどられていて、昔の女性は民族衣装を着て、それをいつも身につけていたという。 安いものは、銅の下地に銀メッキが施された普及品が、小さく傷のあるもので、2千円位からネパールでも売っていた。 上記のように、金張りの高いものになると、最低十万円からの値札がついている。 骨董品の種類や品揃えは、ラダックがネパールよりも良いと感じた。 滞在中に、街中のアンティークショップに訪問して、気になる品がないか探してみた。 ヒンドゥー色の強い、インド本土の骨董と比べると、チベットの骨董は明らかな違いがある。 それは、チベット骨董は、本来人間が持っている心の奥底に潜んでいる澱み(よどみ)を内包していることだ。 人が動物とは違う何かを持っているということ、赤裸々な「人間性」を惜しげもなく表現していることである? 澱みとは、人が本来持つエゴイズム、欲望や個性、生への執着、死への恐怖、闇(やみ)の部分である。 それをありのままに表現するために、髑髏(シャレコウベ)を多用した仏像や、鬼神像に優れた名品が多いと思った。 鳥葬で亡くなった偉い人の大腿骨の骨を笛にしたり、頭蓋骨の一部を数珠にしたりするのも、日本にはない文化である。 日本や西洋の、万人受けする美しい骨董とは違う、チベット骨董のもつ、呪術的な側面を理解できたことは良かった。 でも、三毛の嗜好とは明らかに違っている。 ちょっと、私にはついていけないと思った。 これは人を選ぶ骨董のジャンルだ。 一度足を踏み入れると、底なし沼に身体全体が引き込まれていく予感がした。 それほどの魅力を、チベ...

インド カルギル アムールのアイスバー お得度は、☆5

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ラダックは、さまざまな民族の独特な文化が入り混じっていて、旅行すると面白いところだ。 基本は仏教を主体とするチベット文化圏なのだが、ネパールと違ってイスラム風の建物も、街中でよく見かける。 ラダックの州都、レーの繁華街にも、スンニ派やシーア派のモスクが徒歩圏内に立ち並んでいる、 三毛は当初2週間の滞在期間中に、レー近郊の観光を済ませたら、チベット文化圏の奥地ザンスカールに行こうと思っていた。 ところが宿の主人から、レーからラマユルで一泊して、カルギルを見ると面白いよ、とアドバイスを受けた。 カルギルはパキスタン国境に近く、完全にイスラム文化が浸透している街だという。 そこで三毛は、インドの多様な文化を見てみたいと思い、カルギルに行くことにした。 行きはレーからカルギルに丸一日かけて、ローカルバスで直行する。 着いたのは夜23時過ぎ、一夜明けて、朝からカルギルの街歩きをした。 やはり、パキスタン系の住人が、多く住んでいる街だった。異国情緒に溢れている。 道ゆく人々の服装は、女性はサリーの服装ではなく、ヒジャブやチャドルを被っている。 女性は綺麗な髪を隠すべき、というイスラム教徒の服装だ。 街の中心部には、巨大なモスクが2つあった。 アザーンが始まる前なのに、そこでは男性の住民が多く集まって礼拝している。 男性もカミーズと呼ばれる丈の長い上着を着て、住民全員が頭にイスラム帽をかぶっている。 街中の看板を見ると使用される言語は、パキスタンのウルドゥー語を使用していた。 インドを旅行している感じが、全くしない。 ここはインドの中の小さなパキスタン、ありのままのイスラム文化の飛び地だ。 地図を見るとカルギルは、インドとパキスタンの停戦ラインから、わずか10キロしか離れていないことがわかる。 それでも現在、カルギルはラダックでも第2の人口を擁するインドの都市なのだ。 インドなのに、私がまだ訪問したことのないパキスタンで暮らしている、 そんな不思議な感じがした。 街の中心部には、巨大なモスクが2つあった。 他にも、民営の小さなハマーム(蒸し風呂)や、私設 博物館があった。 小さな市場には、アムールの直売所があり、ここでも三毛は、お気に入りのピスタチオ・ミルクバーを買った。 一つ30ルピー。地元のお母さん連中が集団で...