ミャンマー 銀細工箱の由来を探して インレー湖 伝統工芸の工房①
ミャンマー 銀細工箱の由来を探して インレー湖 伝統工芸の工房①
ここからは、三毛イキルが所持する骨董品、銀細工箱の由来を解明する旅の記録です。
2018年初旬、タイ側のメーソートという町から、陸路で国境を超えて、ミャンマーを旅行しました。
ネットでビザを事前に申請して、VISA決済をするタイプの一ヶ月ビザだったので、合計30日間のミャンマー滞在でした。
若い頃、タイのメーサイから一日観光ビザでミャンマーに足を踏み入れたことはありましたが、本格的なミャンマーの国内移動は、これが初めてです。
昔は陸路入国はできませんでした。ミャンマーの軍事政権が鎖国政策をとっていたからです。
私はタイから陸路で国境を越えることができるようになれば、すぐに旅行に行きたいと思っていました。
スーチー女史が政権を取り、外国人観光客誘致のため一時的に国境を解放したのです。早めに旅行しておいて良かったなと思います。
さて、本題です。東南アジアの銀工芸は、タイ北部のカレン族が作る「カレンシルバー」が有名です。
カレン族が住むミャンマー東部に何か手がかりがあるのではと目星をつけ、今回の旅で訪問しました。
ミャンマー東地域には、他にアカ族やモン族などの少数民族がいます。彼らも質の高い銀製品を作っています。
各民族固有のデザインを代々継承した伝統工芸品だけでなく、それを現代風にアレンジして国内外の観光客に販売する工房がありました。
世界遺産インレー湖をロングボートで観光した際に、銀細工工房があったので、紹介したいと思います。
①湖面に浮かぶミャンマー寺院
②銀細工職人の工房
工房の中に入り、経営者の男性と会話しました。家族経営で代々、銀細工を作ってきたそうです。
今では、働き口のない地元の若者を雇って観光客向けに新製品を販売しているそうです。工房の責任者は、彼のお父さんでした。
彼は50年以上、銀細工を政策してきたベテランです。
③銀細工の制作現場
「熟練工の父親に、三毛所持の銀細工箱裏面の写真を見せました。下の文字は、現在のミャンマー文字に近いが、全ては判別できないと言われました。一部は数字を表しているとのこと。銀細工箱が制作された年代の可能性が高いのではないかとの指摘を受けました。」
制作工房の横の部屋は、ギャラリーになっていて観光客向けにシルバーアクセサリーを販売する売り場がありました。
(次回へ続く)
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