ミャンマー 銀細工箱の由来を探して マハムニ寺院の銀細工骨董品①

ミャンマー 銀細工箱の由来を探して マハムニ寺院の銀細工骨董品①

実用品に近い、銀製品の生活骨董に関する展示コーナーです。

これはビルマの王族や富裕層が使用した食器やアクセサリー、置物のコーナーです。

銀の食器やスプーンの他に、三毛が所持しているキンマ入れの銀細工箱も、20個ほど展示してありました。

ルビーの様な赤い宝石で飾られた、うちわ状の銀製品が最上段に3点あります。

日本のうちわは、下の画像ラベル①番のような取っ手が真下についた卓球のラケット型が一般的です。


ミャンマーやインドを含む南アジアでは、上の写真にあるラベル③や④のうちわが一般的です。

軸を左右にずらして木製の取っ手棒をつけ、その棒を回すことで、団扇が遠心力で周囲360度に風を起こす仕組みです。

ミャンマーでは両方のタイプの団扇が、昔から存在したということでしょうか。庶民が今でも使用する団扇は布や紙、麻が材料です。

これは団扇の部分も小さく、銀製なので全く実用向きではなく、室内装飾用や副葬品として作られた可能性があります。

透し彫りの細工が本当に見事です。


上の写真、鶏の置物もありました。左下のキンマ入れは、側面に彫りがなく簡素な作りですが、作られた年代はかなり古く、19世紀中頃の作品と思います。

(次回へ続く)



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