ミャンマー 銀細工箱の由来を探して マハムニ寺院の銀細工骨董品③

ミャンマー 銀細工箱の由来を探して マハムニ寺院の銀細工骨董品③

マンダレーでは中央市場近くの6階建ての小さなホテルに止まっていました。屋上が吹き抜けのレストランになっており、毎朝無料の朝食が出ます。

そのホテルのオーナーが、骨董収集家で私が長期滞在していたこともあり、仲良くなりました。日本にも何度か旅行したことのある親日家です。

三毛の趣味は海外旅行と骨董収集だと言ったところ、事務所の金庫にあった彼の収集物を少し見せてもらいました。

その金庫には金塊や金象嵌の骨董もあり、さすがミャンマーの金持ちは格が違うなと思いました。

彼は両替商も兼ねており、質屋の様な商売もしているのでしょう。

昼間は地元のバイクタクシーが、外国人観光客からもらった米ドルをミャンマー通貨に替えてもらうために、ホテルのフロントに来ている光景をよく見ました。

「骨董品は、裕福な国や人に行きやすい」という格言は真実だと思いました。

彼に下にある写真の彫刻を見せました。彼もまた、現代のミャンマー文字とは違うが、いくつかの文字は数字だと思う。

この箱が作られた年代を表しているのではないかと言っていました。

名家が生活のために手放したか、仏教寺院のパゴダに収められていたものが、何らかの事情により、国外に流出したのだろうとのこと。

これほど質の良いものは、今のミャンマーではもはや手に入らないと言われました。



「今回の旅で、マハムニ寺院の宝物庫にある銀細工箱と、銀細工職人・現地コレクターの見方を総合すると、三毛所持の銀細工箱はマンダレーの制作工房で作成された物の可能性が高い。裏のキマイラ図柄はビルマ王室お抱え職人の工房で制作されたことを示すホールマーク、右下の数字は制作された年代を示しているのではないかというのが、私の意見です。」

骨董業界のプロの方や、学術関係者の方がいらっしゃいましたら、その見識をコメント覧からお気軽に教授ください。

以上で、銀細工骨董品の由来を探すミャンマー の旅シリーズは終わります。

(終)

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