インド 高額紙幣即日廃止で驚愕 渡航のきっかけ

インド 高額紙幣即日廃止で驚愕 渡航のきっかけ

<インドという国の印象>

三毛イキルが、外国で最も好きな国の一つです。

紅茶やカレーが大好き、美人が多い、民芸品や観光名所が豊富、英語が通じるのでコミュニケーションが容易、物価がタイよりも安いなど、全体的な国の魅力度が高いのです。

また日本で一度観光ビザを取れば、最大6ヶ月間もインド国内を自由に旅行できるのが最高です。

マルチプルビザをとれば、陸路で隣国ネパールやバングラデシュにも簡単に出入国できます。

東南アジアは、ノービザで旅行できる国が多いのですが、中国やベトナムでも最大15日間と滞在できる期間がとても短いのです。

現地で延長ビザを取っても、中国では最長1ヶ月までと、あっという間です。

また最近、中国ではウイグルやチベット地域など、外国人観光客とわかると警察や公安から露骨にパスポートチェックを強要され、警察署に強制連行させられる事例が多くなっています。

何時間も警察署で身元照会と、それまでに撮った写真のチェックを受け、反中のスパイでないか尋問されるのです。私もこれには、何度も嫌な思いをさせられました。

正直いって、悪徳警官の賄賂要求か嫌がらせ、職務上の点数稼ぎとしか言いようがありません。

少しでも反抗すれば即逮捕・拘留ですので、私の様な弱い立場の旅行客は笑って耐えるしかありません。

一方のインドでは警察官によるパスポートチェックなど、街中で私が受けたことは今まで一度もありません。

私が初めてインド旅行に行く前は、インド人と日本人は顔つきが全く違うので、乞食やたかりなど多くあり、とても旅行しづらい場所ではないかと思っていました。

でも、その予想は見事に外れました。

インド国内では最北部のラダックや最東部のマニプール、ナガランドでは日本人によく似たモンゴロイド系インド人が多いのです。

彼らの多くがデリーやコルカタといった大都市に移住しています。街中でも普通に会うため、日本人を見てもあまり違和感がない様です。

(インド第2の都市 コルカタの街並み)

そう言う訳で、日本人の私が街中を歩いても手ぶらで地味な格好をして、観光客らしき行動を取らなければ、目立ちません。

地元のインド人から外国人に間違えられることも少ないのです。

東部第2の都市コルカタでは、私は逆に道を尋ねられたり、マニプールのどこに住んでいるのか?と現地のインド人からよく言われました。

<5回目となるインド旅行のきっかけ>

5回目のインド旅行のきっかけは、2016年11月8日のNHKニュースでした。

私は夜のニュースを何気なく見ていると、インドのモディ首相が演説しており、下の字幕を見て驚愕しました。

モディ首相が演説台の上で、突然高額紙幣の廃止を宣言したのです。しかも最も流通量の多い500ルピー紙幣と1000ルピー紙幣の狙い撃ちです。

この演説終了から4時間後に全て無価値になり、高額紙幣の使用が禁止されるとのことでした。

(右の黄色い500ルピー紙幣が廃止される旧紙幣、左が新2000ルピー紙幣)

500ルピーは新紙幣に切り替わり、1000ルピー紙幣は廃止され、その代わりに2000ルピー紙幣が新しく発行されるそうです。

理由はブラックマネーの撲滅と銀行口座開設による徴税強化、現金経済からの脱却というものでした。

これは日本の5千円紙幣と1万円紙幣に相当する位のインパクトの大きな紙幣です。

しかも高額紙幣の廃止は即日施工され、12月末日までにインドの銀行で新紙幣に交換か、インド国内の銀行口座に旧紙幣を預金しないと、ただの紙切れになってしまうという内容でした。

大変なことになりました。これまでに4回インドに渡航歴のある三毛、次回も近いうちに行くだろうと、結構な額のインドルピーを高額紙幣で自宅に保管していたのです。

早速、大損害が確定してしまう前に、インドに行くことにしました。また、現地で庶民の生活に根ざした骨董品も探してみたいと思います。

(次回へ続く)


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