ミャンマー 銀細工箱の由来を探して インレー湖 銀伝統工芸品の工房②

ミャンマー 銀細工箱の由来を探して インレー湖 銀伝統工芸品の工房②

工房の制作現場の写真です。そこで働いている従業員は、皆顔立ちがよく似ており、技術の継承が家族・親戚単位で引き継がれているのが一目で分かります。

兄弟姉妹が分業で自分の得意な工程を受け持ち、一家総力をあげて良い銀細工作品を制作していこうという意気込みを感じます。

その伝統技術を村の失業対策のため、惜しみなく村の人々に広めている姿勢は素晴らしいと思いました。

下の作品も全て手作業で作られています。鱗の一枚からパーツを組み合わせて作る、気の遠くなるような、根気のいる作業で作られた芸術作品です。

触って見ると胴体部分が、まるで泳ぎだす様に左右に動きました。胴体の中は空洞になっています。


原料の銀は、別の所から仕入れてきているのでしょうか。加工が容易になるよう細長い形状を
しています。


末っ子の女性は、手先が器用で細かなネックレスのビーズを一つずつ手作りしています。

他にも銀を糸状に細く伸ばして網目を組んで、籠(かご)の様に編んだにした小物入れも制作していました。



銀は柔らかく、加工がしやすいので打ち出し細工だけではなく、藤のかごを作るときの様に、布状に編むことができます。

また中身を空洞にしてビーズを作ったり、バリエーションが豊富に作れると説明を受けました。布の様に綺麗に編み込まれています。

作品を拡大しました。素晴らしい銀製品です。これも全て手作業です。


お目当てのアンティーク銀製品は、別の展示室にありました。

(次回に続く)

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