ミャンマー 銀細工箱の由来を探して インレー湖 銀細工骨董品
ミャンマー 銀細工箱の由来を探して インレー湖 銀細工骨董品
制作現場を見た後の出来事です。
隣の部屋には広いショールームがあって、工房で制作されたシルバーアクセサリーが売られていました。
店員はいますが、セールスは全くなく、自由に見ることができます。
部屋の隅にはアンティークのビルマ漆器が置かれた棚があります。その隣にヴィンテージ品のビルマ漆器、銀製品が展示してありました。
時代や場所はまちまち、20世紀前半から中頃までにこの地域で作られたと思われる作品です。
中には、中国南部やタイ北部で作られたと思われる「Silver betel container 」も並んでいました。
戦前に作られた「Silver betel container 」は、中国やメキシコからの貿易銀貨を溶解して作られたものが多く、もともとスターリングシルバーと呼ばれる銀の純度92.5パーセントが多いです。
まるで星の様に黄色く輝く、柔らかな色合いをしています。
この骨董品も、その色合いから銀の品位はスターリングシルバーだと思います。
年々、銀製品の骨董は数が希少になっており、100年未満のヴィンテージ品でも価格の値上がりが顕著になっています。
東南アジア経済の発展による所得増加と資源・通貨インフレの影響を2重に受けているからです。
タイの骨董店では20年前に購入した時の10倍以上の値段がついていました。この工房も同じ位高い値段がついており、結局この売り場での購入は見送りました。
治安が悪くなった今では、もう気軽にミャンマーには行けませんが、平和が訪れた後に行けば、意外と安く手に入るかもしれません。
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