(投資)長期運用にスリルはいらない
スリルを楽しむような株式投資は、間違いであることが多い。
世界中の投資家から、投資の神様と言われる人が一人いる。
アメリカ、ネブラスカ州オハマの賢人ウォーレン・バフェット氏である。投資に関心を持っている人で、彼を知らない人はいないだろう。
1930年8月生まれで、現在95歳である。
コカコーラーとハンバーガーが大好きで、同じものを食べ続ける偏食家である。ソフトクリームやキャンディなど甘いものもよく食べる。
あまり健康的な食生活をしていないにも関わらず、一般の人よりもはるかに長生きをしている。
日常生活は質素で堅実、1958年に31500ドルで購入したオマハ郊外にある古びた一軒家に住んでいる。消費にはあまり関心がないようだ。
お金に執着する、ケチな人ではない。彼は根っからの慈善家である。
バフェット自身はシャイで飾り気のない性格だ。金持ちをひけらかすような自己顕示欲のかけらもない人物である。
だから彼はこれだけ圧倒的に成功しても、投資に関する本は自分で一冊も出版していない。
その代わり、彼の投資手法に関して、彼の親族や新聞記者が彼の投資ルールに関する本を国内外で出版している。
これを読んだ人は多いだろう。
彼の投資手法は一貫している。そしてその投資ルールは、全て公開されている。
「継続的に利益を生み出しているか?」
「ROEが高い企業か?」
「有能な経営者がいるか?」
など数多くのルールがあり、調べればいくらでもインターネット上に出てくる。
でも、一番有名な投資ルールはこれだ。
「自分がよく理解していない企業に投資してはならない。」
彼はいつも将来有望な業界で、強固な企業競争力を持つ会社に投資している。
いちど投資した後は、あまり株価に固執せず、毎日の値動きに一喜一憂することもない。
つまり彼は投資した時点で、すでに将来的な株価の上昇を確定しているのだ。
日常生活でも食べ物をはじめ、好き嫌いがはっきりしており、自分の感情に正直に生きている。
精神状態が常に安定しており、幸せな生活を送っている。だから90歳を過ぎた今も、ストレスのない生活で長生きしているのだろうと私は思う。
投資とは本来、このようにあるべきなのだ。
コモディティ銘柄と呼ばれる外部の市況相場に変動するしかない株式や、FXなどレバレッジをかけた投資は基本するべきではない。いつかは大損するからだ。
それでも、そういう投資をやりたいと思う人を止めるつもりはない。私は山っ気のある人は、個人的に大好きだ。自分の考えをあなたに押し付けるつもりはない。
でも、あなたには日本株ベア2倍ETFに投資して、大損害を被った三毛イキルのようになって欲しくない。
あらかじめスリルを味わうための投資金額を決めておく。そして、逆指値注文やトレール注文を活用しながら、損失リスクを限定した投資を目指すべきである。
山っ気のない、堅実な投資を目指す普通の人は、投資にスリルを求めてはならない。
堅実な投資とは、ゆっくりと富が増えていく投資である。それはたいてい、退屈なものなのだ。
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