ベトナム ハノイ フォー・テンのお得度は、☆3
日本と同じく、米を主食にする国、ベトナム。 米の2毛作以上が当たり前で、1ヘクタール辺りの生産量は平均5.6トンと、アジアでは首位である。 タイの2倍、インドの1.5倍という生産性の高さだ。 土地が肥沃で、高温多湿と米作に最も適した地域だからである。 日本のように、ビニールハウスで苗から別に育てる必要もない。 土地が肥沃で、発芽に適した温度が保たれているため、田んぼにタネを直播きするだけで、稲が自然に成長していく。 南部のメコンデルタでは3毛作も可能で、年に3回も細長いインディカ米を収穫できるほどだ。 米を加工する文化も多様で、値段も安くて美味しい。 代表格は、米粉を原料とする麺料理フォー。 ハノイには、無数のフォー専門店がある。 屋台のフォー屋さんだと、一番安い鳥ガラのフォーは、一杯30000ドン(180円)からが相場である。 有名店になると、倍近く値段が跳ね上がる。 三毛は、ハノイではバッダン通り49番地にあるPho Gia Truyen(ザーチュエン)の牛肉フォーが一番好きだ。 10年前までは、半生の牛肉と肩肉の一番高いメニューは、50000ドン(300円)だった。 今はいくらかなと思って行ってみると、朝の時間帯はもう売り切れで店がしまっていた。 仕方がないので、近くのまだ食べに行ったことのない有名店をGoogleで見つけた。 あっさり味で有名な、フォー10。 牛骨から濃い出汁を出すのが売りのザーチュエンとは、対局に位置する店らしい。 外国人観光客もちらほらいて、フォーを食べている。 店員おすすめのTai namを頼んでみた。 値段は70000ドン(420円)、思ったよりも値段が高くて、びっくり。 鳥ではなく、牛肉なのでコストが高いのだろう。 そのスープは透き通っていて、濃厚な色をしたフォーのザーチュエンよりも、あっさり味だと一目でわかる。 一口飲んでみると、見た目よりはコクがあって美味しい。 そして雑味を感じずに、スッと喉にスープが入っていく。 三毛は思った、これは白ワインに近い感じのスープだと。 皮やタネの雑味も楽しめる赤ワインと、果実だけを味わう白ワイン。 骨髄エキスたっぷりのザーチュエンは赤ワインで、フォー10は白ワインに似たスープなのだと感じた。 同...