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世界遺産の城塞都市ブハラ ⑤

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 世界遺産の城塞都市ブハラ ⑤ ブハラ中心部にある王宮を出て、市街地に戻ってきました。 ちょうどお昼時で腹も空いてきたので、レストランを探します。 と言っても、三毛はバックパッカーなので高級店には関心はなく、もっぱら地元の市民で混んでいる店を探します。 市場のはずれにあるシシカバブのレストランに決めました。 四角いパンは、パイ生地でできており、羊のひき肉が入っていて美味かったです。

世界遺産の城塞都市ブハラ ④

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世界遺産の城塞都市ブハラ ④ 王宮に展示してあった戦前にブハラにいた職人の写真と工芸品の数々です。 貴金属細工の職人、銅の生活用品を作る職人がターバンと民族衣装を着て、白黒写真に映っています。 みんな自分の仕事に誇りを持った、いい表情をしていますね。 家内工業制で、子供と一緒に写っている写真もあり、代々同じ仕事をしているのがよくわかります。 今でも、絨毯職人やナイフ金属工芸の職人、刃物職人はブハラで観光客向けに民芸品を作っています。

世界遺産の城塞都市ブハラ ③

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世界遺産の城塞都市ブハラ ③ ブハラの中心部には、砂岩でできた小山の高台があり、その上には1000年以上も前に建てられた城が今も残っています。 マハラジャの王宮後には、王族が使用していた家具や衣装が展示されています。 王様は髭を生やし丸々と太っていますが、身だしなみには気をつけていたようで、とてもおしゃれです。 中国や西洋から数多くの美術品を収蔵し、そこからデザインをうまく取り入れて、自国の文化を向上させたようです。

世界遺産の城塞都市ブハラ ②

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 世界遺産の城塞都市ブハラ ② シルクロードの中間に位置するブハラでは、古くから手工芸が盛んで、周辺地域から優秀な職人が城塞都市に移住してきました。 絨毯職人、刃物職人、陶器職人の子孫たちは今も代々、先祖の技を受け継いで、地元の人だけでなく、観光客にも特産品を販売しています。 ウズベキスタンでも特に質の良い絨毯や陶器、刃物が集積し、安価に手に入りやすい街なのです。 それらの品々を見てみましょう。

世界遺産の城塞都市ブハラ ①

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世界遺産の城塞都市 ブハラ ウズベキスタンは中央アジアのスタン系国家の中で最も西に位置する国家です。 一番有名な都市は青の街として名高いサマルカンドだが、再開発が進み、本当に良い古い街並みが失われていました。 ブハラには、まだ古い建物が多く残っており、私はこの町が気に入りました。 こういう近代化の波に荒らされていない街には、良い骨董や民芸品が残っているのです。 ちょっと街を散歩してみましょう。

キルギス経由でウズベキスタンに到着

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キルギス経由でウズベキスタンに到着 カザフスタンで骨董を探しましたが、ロシア共産主義時代の日用品が中心で、お宝を見つけることができません。 ロシアは西洋に対する憧れが強い国なので、ヨーロッパアンティーク風の人形やブリキの皿、スプーン、フィルムカメラなどの生活用品が中心でした。 軍隊が使用するホーローの白いコップのように、実用本位で作りは無骨なのは面白いのですが、収集欲は掻き立てられませんでした。 キルギスも同様のため、観光だけにしてウズベキスタンに入りました。 首都のタシケントはロシア共産主義の建物も目につきますが、カザフやキルギスとは少し街の雰囲気が違います。 中世からの古いモスクや、イスラム教の神学校がたくさん街中に残っているのです。 期待を胸に西に進み、中世の面影をそのまま留める世界遺産の都市ブハラ にやってきました。 (日干し煉瓦の町と城の正門) (キャラバンサライの面影を留めた宿) 中国やロシアの文化は見られません。 全く違う、シルクロードの中央に位置する地域です。 イスラム文化の豊かさに心が奪われます。 この町なら何か、土着の掘り出し物が見つかる予感がしてきました。  

カザフスタンに初入国

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 カザフスタンに初入国 何かと面倒な中国のウイグル地域から何とか脱出し、旅の目的地である中央アジアにやってきました。 今まで東南アジアで数多くの国境を陸路越えしてきましたが、中国とカザフスタンの国境越えは文化の違いが今までで一番大きかったです。 一言で言えば、中華文明からロシア・ヨーロッパ文明へ社会がガラッと変わっていました。 百聞は一見にしかず。写真をご覧ください。 (アルマトイの住宅街) アスファルトの並木道に古びた共産圏のアパートが無機質に立ち並んでいます。 (アルマトイの公園) ロシア共産時代の偉人の肖像が公園には至る所にあります。 (前の大統領 ヌルスルタン・ナザルバエフ) 政府の建物はヨーロッパの宮殿風の作りです。 (銀行のATM) なぜか歩道の脇に剥き出しで4台並んでいました。治安は良いと見ていいでしょう。

中国とカザフスタンの国境で拘束された話

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中国とカザフスタンの国境で拘束された話 中国のウイグル最西端の街であるイーニンを出発して、コルガス国境へ向かいます。 この国境が曲者でした。 私は徒歩で直接国境の検問所に行ってしまい、門の前にいた警察官に拘束されてしまいました。 迂闊にも、私は事前に国境越え情報を入手していなかったのです。 この国境は本来、バスでしか国境を陸路で移動できない決まりでした。 検問所にはあからさまに外国人を見下す、ウイグル人の警察官が一人いて、私を苦しめました。 私は彼に連行されるときに、猫のように首根っこを強い力で掴まれました。 どうも三毛を日本からのスパイではないか、疑っているようです。 彼に問答無用でパスポートを取り上げられ、パトカーに押し込まれて、近くの警察署に連行されました。 そこで2時間ほど取り調べを受けました。中国人の上司がもう一人ついて、彼は紳士的でした。 取り調べには素直に応じたので、暴力的な行為はありませんでした。 彼らには中国語しか話せず、英語がほとんど通じません。 中国にとって、外部に流出すると都合が悪い写真がないか、カメラの写真を全てチェックされます。 どうもアメリカとウイグル問題で確執が起きており、ウイグル地域の警察はピリピリしていたようです。 もちろん三毛はスパイでもなく、ただのバックパッカーなので、流出して困る写真は一枚もありません。 その後、勘を頼りに間違いに気づきます。 バスターミナルまで徒歩で戻り、無事に国境越えのバスに乗ることができました。 国境の町は、すみやかに移動するに限ります。とにかく最新の陸路越え情報を必ず準備しておくことが肝心です。 バックパッカーとしての基本を見落としてしまい、迂闊でした。 何とか無事に中国をビザ期限が切れる当日までに脱出できました。 やれやれ・・・。

コルガスの博物館

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中国とカザフスタンの国境 コルガスの博物館 ウイグル地域を西に向かい、旧ロシア連邦国家であるカザフスタンへ陸路で入国するため、中国側の国境の町イーニンに着きました。 ここはコルガス地域と呼ばれ、天山山脈の麓に広がる中央アジアのオアシス都市です。 早速、博物館を訪れました。 ここは、中央アジアで発掘された銅製品の所蔵で有名です。紀元前4世紀から紀元前1世紀の銅剣が展示してありました。 下の写真は、銅刀です。ウイグルナイフの原型と言われており、上の写真の銅剣よりも、造られた年代は古い です。 紀元前4世紀から紀元前3世紀のものだと言われています。 興味深いのは、蒙古刀の展示がありました。 モンゴルから移住した遊牧民が、この地方に住んでおり彼らが使用していた品物です。 チベットにも似たような形状のナイフがあります。 火打ち石に打ち付けて、火花を起こすための平らな金具がついているのが特徴です。 中央アジアでの遊牧民文化が、国境を超えて広まっている様子がよくわかります。 とても面白く、良い展示内容でした。

ウルムチのB級グルメ

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ウルムチのB級グルメ 海外旅行の楽しみの一つが、現地での食事です。 三毛はマクドナルドや、KFCなどのフォーストフードは普段食べません 。 中国本土では快食という作り置きの惣菜に、ご飯とスープが付く定食屋さんが、どの町にもあります 。 ステンレス製の定食プレートにご飯と3品ぐらいのおかずを自由に選んで、10〜15元ぐらいの値段です。 日本円にすれば250円前後という安さで、本格的な本場の中華料理を食べることができます。 おかずは、その地域ごとに特色があるので飽きがきません。もちろん人混みができている人気店を選ぶのが鉄則ですが。 いろんな国を旅したが、食に対するこだわりは中国が一番だと思っています。 中華料理は世界3大料理の一つとして有名ですが、どんなに安い店に行っても、まずいと思ったことは一度もありません。 おかげで、中国本土を旅行すると三毛の体重は増えます。 ところがウイグル地方から中央アジアを旅すると、途端に食のバリエーションが狭くなります。 イスラム文化が濃くなるため、豚肉が使えなくなるからでしょうか。 また内陸部で農業用水が豊富に使えないため、米から小麦を使った麺やナンに主食が変化します。 そんな中で唯一、ウルムチでよく食べられる米料理がプロフです。 羊肉と人参や玉ねぎの炊き込みご飯です。これは人気店で20元ぐらいでした。 油飯に近い感じです。ラードでギトギトなのが、好き嫌い別れるところです。 ここ中国でも最近の物価上昇は激しいです。 一回の食事代も、3年前の中国旅行から2〜3元ぐらい値上がりしていました。 その影響か、物乞いがウルムチにも数人いました。みなウイグルの老人でした。 中国本土の地方都市でも、漢民族の老人がバス停の周りで物乞いをしていたのが気になりました 。 少子高齢化と財政状況の厳しい日本でも、将来同じような光景を目にすることになるのだろうと思いました。 まだ経済に勢いのある中国よりも、日本の将来の方が実は状況はより深刻なのです。 最近の円安による輸入インフレで日本でも驚くほど物価が上がっています。 まさに不況下の物価上昇、スタグフレーションです。この老人の姿は私にとって人ごとではないし、三毛の数年後の姿かもしれません。