ウルムチのB級グルメ
ウルムチのB級グルメ
海外旅行の楽しみの一つが、現地での食事です。
三毛はマクドナルドや、KFCなどのフォーストフードは普段食べません。
中国本土では快食という作り置きの惣菜に、ご飯とスープが付く定食屋さんが、どの町にもあります。
ステンレス製の定食プレートにご飯と3品ぐらいのおかずを自由に選んで、10〜15元ぐらいの値段です。
日本円にすれば250円前後という安さで、本格的な本場の中華料理を食べることができます。
おかずは、その地域ごとに特色があるので飽きがきません。もちろん人混みができている人気店を選ぶのが鉄則ですが。
いろんな国を旅したが、食に対するこだわりは中国が一番だと思っています。
中華料理は世界3大料理の一つとして有名ですが、どんなに安い店に行っても、まずいと思ったことは一度もありません。
おかげで、中国本土を旅行すると三毛の体重は増えます。
ところがウイグル地方から中央アジアを旅すると、途端に食のバリエーションが狭くなります。
イスラム文化が濃くなるため、豚肉が使えなくなるからでしょうか。
また内陸部で農業用水が豊富に使えないため、米から小麦を使った麺やナンに主食が変化します。
そんな中で唯一、ウルムチでよく食べられる米料理がプロフです。
油飯に近い感じです。ラードでギトギトなのが、好き嫌い別れるところです。
一回の食事代も、3年前の中国旅行から2〜3元ぐらい値上がりしていました。
その影響か、物乞いがウルムチにも数人いました。みなウイグルの老人でした。
中国本土の地方都市でも、漢民族の老人がバス停の周りで物乞いをしていたのが気になりました。
まだ経済に勢いのある中国よりも、日本の将来の方が実は状況はより深刻なのです。
最近の円安による輸入インフレで日本でも驚くほど物価が上がっています。
まさに不況下の物価上昇、スタグフレーションです。この老人の姿は私にとって人ごとではないし、三毛の数年後の姿かもしれません。
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