インド 古都オルチャ 生活骨董を探す旅⑨
インド 古都オルチャ 生活骨董を探す旅⑨
翌朝になりました。
インド旅行の楽しみの一つは、朝起きたてに飲むミルクティです。
通称、チャイ。各地方で微妙に味が違います。使われる水や紅茶の葉、スパイスが微妙に異なるのです。
昔は一杯3ルピーが定番でしたが、インフレの影響でほとんどの所で5ルピーになりました。
都市部のビジネス街では、10ルピーの所もあり、びっくりした思い出があります。
ここオルチャは、さすがに田舎町なので、まだ5ルピーでした。
通りを行き交うインド人をみながら、ぼーっとしてチャイを飲んでいると、昨日出会った骨董屋の店主が私を見つけました。
かわいい子犬を連れています。
挨拶早々、チャイを奢ってくれないかと私にいってきます。
昨日私にさんざん吹っ掛けたのに、図々しい男です。
でもチャイは20円もしない安い値段で断る理由もないので、一緒に彼とチャイを飲むことにしました。
ところが骨董屋の店主は、ほとんど僕には興味を示さず、チャイを受け取ってから、他の村人とばかり喋っています。
どれだけ、しゃべるのが好きな男なのでしょうか。
いろんなテーブルに行き、自分から喋りかけているので、一部の村人からはウザがられていました。
体格の良い大男なので、邪険にはされていないようでしたが。
チャイを飲み終わり、宿に戻ろうとした時、骨董屋の店主は僕を呼び止めました。
「昨日、お前が欲しがってたあのインク壺、安く譲ってやるよ。」
「だからもう少し、俺が飲み終わるまで待ってろよ。」
100ドルの壺がどのくらい安くなるのか、疑問でしたが他にやることもなかったので待つことにしました。
なんと30分も!
大男の店主は満足したのか、僕をみて一緒に店にこいと言いました。5分ほどして、昨日訪問した店につきました。
ちょうど店主は、入口の扉を上げる所です。
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