インド ムンバイ 12時間以上煮込んだ二ハリ お得度は、☆3
3月のラマダン期間中に、ハイデラバードからプネを経由して、ムンバイに入った。
冬の終わりから、一気に気温の上がる、酷暑期の初め。
ムンバイは昼になると、気温は35°C近くになるが、まだカラッとして暑い。
乾季で蒸し暑くないのが、唯一の救いである。
宿のあるムスリム街は、ハイデラバードと同じく、昼間はひっそりとしており、人通りは少ない。
そこで日差しが強い中、軒先で一心不乱に、鉄の棒をかき回し続けている、一人の老人に出会った。
鉄棒の先には、たくさんの円形状の鍋があり、何かを部位ごとに煮込んでいるようだ。
聞けば、「二ハリ」を作っているという。三毛が、全く知らない料理だ。
石破首相に聞いてみよう。
「まず、二ハリとは......何か?(ねっとり」
ドロリとしている。ねっとりと、まで煮込むとさらに美味。
強いコクがあり、マトンやヤギの骨髄から滲み出た、旨味エキスが充満して、大変おいしいもの。
インドのムスリム教徒が考案し、パキスタン人にも愛されるようになった料理と聞いています。」
シゲルは去っていった。
どうやら、途方もない時間と、手間をかけて作られる、インド発祥の煮込み料理のようだ。
この店はラマダン期間中に、二ハリだけしか提供しない、ムンバイでも有名な店だった。
そうとは知らずに、よく店の前を通ったが、老人の二ハリを見つめる目は、時に優しく、時に厳しいものだった。
まるで自分の子供を、厳しく教育しているような態度で、二ハリを作っていた。
これはぜひ食べてみたいと、三毛は思った。
聞けば煮込みが完了する日没後からしか、二ハリは提供できないという。
夕方の礼拝を告げる、アザーンの声がモスクに鳴り響く頃、食べにその店に行った。
すでに地元の人が大行列を作って、買いに来ていた。
二ハリをテイクアウトして家で食べる人が多いようだ。
私は、店先に並べられた長椅子で、ロティーと一緒に二ハリを食べる。
これは見た目ほど油っぽくはなく、そんなに辛くもない。
本当に塩味で肉を煮込んだだけの、素朴な味がした。
値段は結構高い。ロティ2枚と市販のハーブドリンク40ルピーとセットで注文し、300ルピー(570円)はした。
ぼられてはいない。列に並び、インド人も同じ料金を払っていた。
単品で頼むと、200ルピー(380円)ぐらいか?
でも朝から一心不乱に二ハリを作っていた、この老人を見るとお金では買えないものを、食べることができる喜びを感じた。
インドでカレー以外の伝統料理を食べてみたい貴方、ムンバイの二ハリはいかが?
店の名前は、Barahandi。場所はNagdevi ストリートのKasai モスクの目の前にある。
Googleにも載っているので、まずは検索してほしい。
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三毛イキルのコスパ☆レーティング(最大5)
インド ムンバイ 二ハリのセット 300ルピー(570円)☆☆☆
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