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6月, 2025の投稿を表示しています

(お知らせ)YouTube チャンネル開設しました

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三毛イキルのYouTube動画始めました。 https://www.youtube.com/channel/UC5Ps5UrWjGbfaNT1E5rWJMA 庶民の日常生活、誰もが憧れる下町の狭い路地、野良犬や野良猫がメインテーマ。 三毛が面白いと感じた光景を、公開していきます。 乞うご期待!

ネパール ダルバート 定食のお得度は、☆4

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北インドの48度を超える酷暑に耐えかねて、三毛は比較的涼しいネパールで2週間骨休みすることにした。 アムリトサルから夜行列車でビハール州のゴーラクプルに移動し、バスで2時間北上してネパール南部の一番有名な国境街スノウリに到着した。 ネパールの15日間有効のビザを国境の事務所で30ドルで購入。20年ぶり2回目のネパールだ。 前回は空路でカトマンズ周辺の観光を5日間した。 国王が暗殺される前で、少し残っていた紙幣も政府体制が共産主義体制になり、全て紙屑になってしまった。 スノウリから世界遺産の街、ルンピニに向かい、そこで二泊する。 ルンピニも平地にあるため、昼間は暑い。40度近くまで気温が上昇した。 ネパールとインドの違いは、食文化がスパイスたっぷりの辛いターリーから、辛さ控えめなダルバートに変わることである。 ダルバートやタルカリはご存知の通り、ネパールの定食である。 タルカリの方が、品数が少なく値段も安い。 インドの暑さや、物売りのしつこさ、食事の油や辛さに嫌気がさした旅人にとって、ネパールは癒しを与える国と言える。 インドのように辛くなく、食べ物本来の味を生かした素朴な味付けは、日本人である私の口によく合った。 ネパールで外こもり中、お肉が好きな三毛は、毎日マトン・ダルバートばっかり食べていた。 マトンがない場合は、チキン・ダルバートを食べた。 2週間の滞在期間中に、あることに気づいた。 それは店は違っていても、料理品目にほとんど違いがないということである。 必ず肉系のカレーとダルスープ、パパドという揚げ煎餅、季節の野菜と生野菜、酸っぱ辛い漬物という取り合わせである。 ネパール通の日本人には当たり前のことかもしれない。 それがダルバートだと、半笑いされながら言われることだろう。 三毛は逆に、この料理は定食内容を、これ以上変えようがないほど、洗練されているものなのだと思った。 暗黙の決まりの中で、それぞれのレストランがより良い素材、調味料、味付けを追求している。 店ごとに、味付けや素材が微妙に異なっていて、味の違いがわかると別の料理のように感じる。 ネパールにいた2週間の間、ダルバートを毎日食べ続けたが、決して食べ飽きることはなかった。 一番違いを感じたのは、ダルスープである。 ダルスープが美味い店ほど、他の料理も美味いと気づいた。 一番美味しかったのは、ポカラにあ...

(実話)インド アムリトサル ワガ国境のセレモニー

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インドのアムリトサルから1時間ぐらい西に進むと、パキスタンとの国境であるワガ検問所に到着した。 ここでは毎日、17時頃から国境を締める前に、盛大なセレモニーが行われる。 検問所に着くと、インド人は1キロ以上は続くであろう行列を作って、セレモニー会場に入場するのを待っていた。 セレモニーを見に来た外国人は、ワガ検問所では優遇されている。 国境セレモニーが行われる国境の門に、一番近い席に優先的に通されるのである。 インド人の行列に並ぶ必要はなく、直接セレモニー会場の入場口に行けば良い。 門番にパスポートを見せれば、外国からの賓客ということで、インド人よりも早く会場に入ることができる。 三毛は、野球場のような立派なドーム会場に入って、一番奥の外国人見物席に座った。 早く到着したので最前列の席を確保できた。 5分ぐらいすると、ジュース売りの30代ぐらいの男性が小さな段ボール箱を持ってやってきた。 私は会場の外で、大容量の冷たいマンゴージュースを買っていたため、入らないと断る。 するとこれは差し上げます、あなたはインドの賓客だから、お金は入らないですと言ってくる。 売り子の切り返し方が素晴らしい。 こういう場合に、もらってすぐに飲んでしまうとロクなことがないと、すぐに直感で悟った。 インドでは、他人から不自然にもらった食べ物や飲み物は、絶対に口にしてはいけない。 睡眠薬が入っている危険性があるからである。 大勢の観衆がいるため、ここでは睡眠薬は大丈夫だろうが、後で金をぼったくりに来るパターンだろうと思った。 すぐに返そうとしても、一向に受け取らない。 男は次の獲物を探しに、階段を上がっていった。 冷えた紙パックのジュースだったが、横の席に放り投げて、そのまま放置しておいた。 セレモニーは、大袈裟で面白かった。 互いの国の、国境警備員は極限まで足を高く上げて、靴底を鳴らしながら、相手を威嚇する。 複数のインド人の観光客女性に、大きな国旗を持たせて、門の近くまで行進させたりもした。 お互いの国境警備員の表情は硬いままで、怒りの感情など微塵も感じることはできなかった。 それもそうである。 もし戦争になったら、真っ先にお互いが戦わなければならないため、普段から仲良くしておくに越したことはないからだ。...

インド アムリトサル ゴールデンテンプルの給食、お得度は☆4

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パタンコートで一泊して、翌日の正午にアムリトサルに到着した。 インドの世界遺産で有名なアムリトサルのゴールデンテンプルには、有名な食堂ホールがある。 グル・カ・ランガル(無償食堂の模範教師)という名前がついている。 1日24時間365日、延べ10万人以上に、無償で食事が振る舞われる世界的に有名な食堂である。 シーク教徒のボランティアが、無償で自発的に働いていた。 あまりにも有名なこのホールは、ゴールデンテンプルを訪れる外国人観光客が必ず行く場所でもある。 三毛は、聖なる経典を祀っている黄金寺院を参拝した後に、この食堂を訪れた。 食堂の入り口では、一度にたくさんの人が入り込まないように、ロープが張られて警備員が立っている。 食堂の空き加減を見て、目視でロープを貼ったり垂らしたりして、人数が一定になるように調整していた。 中に入ると、最初にステンレスのランチプレートとコップ、スプーンが渡される。 その後、一列に床に座ると、給仕係のボランティアがチャパティやカレーなどを運んでくる。 給仕係の人にチャパティは手づくりなのかを聞くと、全自動で焼く巨大な機械があるのだという。 重たい飲み水を給水する手押し車まであった。 全てが合理的に、秩序立って進められているすごいシステムだ。 だが無償なだけに、料理の内容は質素である。 アムリトサル滞在中に2回行ったが、食材がないときもある。 そのときは豆カレー1種類にチャパティのみだった。 味付けも、辛さもほどほどで、クオリティは低い。 決して食事内容に期待してはいけない。無料の食事である。 でも、別の容器に出されたミルク粥は甘さほんのりで、日本人の口に合う味付けだった。 心付けのお金を喜捨箱に入れて、ホールを後にした。 こんな場所が国内でもあればと思ったが、今の貧しい日本では維持することも難しいだろう。 インドでは少数派であるシーク教徒の財力と宗教心、団結力はすごいと感心した。 同じく少数派のジャイナ教徒にも金持ちは多く、商売上手で有名である。 グジャラート州の聖地パリタナや、ギルナール山にも同様の施設があった。 弱者に施す奉仕の精神は、宗教を問わず人間として大切なことなのだと感じ入る。 三毛も身の回りから、自分ができることをしたいと思った。 ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥...