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ネパール ダルバート 定食のお得度は、☆4

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北インドの48度を超える酷暑に耐えかねて、三毛は比較的涼しいネパールで2週間骨休みすることにした。 アムリトサルから夜行列車でビハール州のゴーラクプルに移動し、バスで2時間北上してネパール南部の一番有名な国境街スノウリに到着した。 ネパールの15日間有効のビザを国境の事務所で30ドルで購入。20年ぶり2回目のネパールだ。 前回は空路でカトマンズ周辺の観光を5日間した。 国王が暗殺される前で、少し残っていた紙幣も政府体制が共産主義体制になり、全て紙屑になってしまった。 スノウリから世界遺産の街、ルンピニに向かい、そこで二泊する。 ルンピニも平地にあるため、昼間は暑い。40度近くまで気温が上昇した。 ネパールとインドの違いは、食文化がスパイスたっぷりの辛いターリーから、辛さ控えめなダルバートに変わることである。 ダルバートやタルカリはご存知の通り、ネパールの定食である。 タルカリの方が、品数が少なく値段も安い。 インドの暑さや、物売りのしつこさ、食事の油や辛さに嫌気がさした旅人にとって、ネパールは癒しを与える国と言える。 インドのように辛くなく、食べ物本来の味を生かした素朴な味付けは、日本人である私の口によく合った。 ネパールで外こもり中、お肉が好きな三毛は、毎日マトン・ダルバートばっかり食べていた。 マトンがない場合は、チキン・ダルバートを食べた。 2週間の滞在期間中に、あることに気づいた。 それは店は違っていても、料理品目にほとんど違いがないということである。 必ず肉系のカレーとダルスープ、パパドという揚げ煎餅、季節の野菜と生野菜、酸っぱ辛い漬物という取り合わせである。 ネパール通の日本人には当たり前のことかもしれない。 それがダルバートだと、半笑いされながら言われることだろう。 三毛は逆に、この料理は定食内容を、これ以上変えようがないほど、洗練されているものなのだと思った。 暗黙の決まりの中で、それぞれのレストランがより良い素材、調味料、味付けを追求している。 店ごとに、味付けや素材が微妙に異なっていて、味の違いがわかると別の料理のように感じる。 ネパールにいた2週間の間、ダルバートを毎日食べ続けたが、決して食べ飽きることはなかった。 一番違いを感じたのは、ダルスープである。 ダルスープが美味い店ほど、他の料理も美味いと気づいた。 一番美味しかったのは、ポカラにあ...

インド アムリトサル ゴールデンテンプルの給食、お得度は☆4

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パタンコートで一泊して、翌日の正午にアムリトサルに到着した。 インドの世界遺産で有名なアムリトサルのゴールデンテンプルには、有名な食堂ホールがある。 グル・カ・ランガル(無償食堂の模範教師)という名前がついている。 1日24時間365日、延べ10万人以上に、無償で食事が振る舞われる世界的に有名な食堂である。 シーク教徒のボランティアが、無償で自発的に働いていた。 あまりにも有名なこのホールは、ゴールデンテンプルを訪れる外国人観光客が必ず行く場所でもある。 三毛は、聖なる経典を祀っている黄金寺院を参拝した後に、この食堂を訪れた。 食堂の入り口では、一度にたくさんの人が入り込まないように、ロープが張られて警備員が立っている。 食堂の空き加減を見て、目視でロープを貼ったり垂らしたりして、人数が一定になるように調整していた。 中に入ると、最初にステンレスのランチプレートとコップ、スプーンが渡される。 その後、一列に床に座ると、給仕係のボランティアがチャパティやカレーなどを運んでくる。 給仕係の人にチャパティは手づくりなのかを聞くと、全自動で焼く巨大な機械があるのだという。 重たい飲み水を給水する手押し車まであった。 全てが合理的に、秩序立って進められているすごいシステムだ。 だが無償なだけに、料理の内容は質素である。 アムリトサル滞在中に2回行ったが、食材がないときもある。 そのときは豆カレー1種類にチャパティのみだった。 味付けも、辛さもほどほどで、クオリティは低い。 決して食事内容に期待してはいけない。無料の食事である。 でも、別の容器に出されたミルク粥は甘さほんのりで、日本人の口に合う味付けだった。 心付けのお金を喜捨箱に入れて、ホールを後にした。 こんな場所が国内でもあればと思ったが、今の貧しい日本では維持することも難しいだろう。 インドでは少数派であるシーク教徒の財力と宗教心、団結力はすごいと感心した。 同じく少数派のジャイナ教徒にも金持ちは多く、商売上手で有名である。 グジャラート州の聖地パリタナや、ギルナール山にも同様の施設があった。 弱者に施す奉仕の精神は、宗教を問わず人間として大切なことなのだと感じ入る。 三毛も身の回りから、自分ができることをしたいと思った。 ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥...

インド パタンコート 中華ターリーのお得度は、☆4

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三毛はダラムサラから、アムリトサルに行くため、中継地のパタンコートで一泊することにした。 ここは観光地など何もない、カシミールとアムリトサルを結ぶ街道の拠点となる小さな街だ。 たまには観光客のいない、インドの飾らない街を見てみたいと思った。 避暑地のダラムサラから、バスで麓まで降りると5月中旬の45℃を超える熱気で、すぐに汗が噴き出る。 日中に外で出歩くのは、危険な温度だ。 バス移動で、車内に風が入ってきてもかなり辛い。 夕方にパタンコートに着いて、鉄道の駅で次の列車を予約した後、駅前をぶらついてみた。 ヒンズー教の出家僧が駅前にたくさんいた。 時刻は18時半、インドでも西部に位置するため、日没もまだ当分先である。 体力を温存すべく羊肉が食べたかったが、適当なレストランがない。 ここは聖地でもあるのか? 仕方なく、一番流行っていそうなピュアベジのレストランで食べることにした。 店の名前はBanarsi Di Hattiという。 ほとんど地元のインド人で、満席の人気店だ。 メニューを見ると、中華ターリーというメニューがある。 ピュアベジのレストランでは、インドで初めてみるメニューだ。キムチサラダがあるとのも珍しい。 早速頼んだ。出たきたのはこちら。 インドにしては、よく頑張って中華風に仕上げている。特に肉団子は、甘酢餡かけが絶品だった。 店内に貼られていた創業当時の写真を見ると、この店は戦前から続く老舗のレストランのようだ。 元々お菓子店として始まった白黒の写真が、歴史を感じさせる。 インドの中で、中華料理が食べられる店は、コルカタ以外にもあるのだなと感心した1日だった。 ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥ 三毛イキルのコスパ☆レーティング(最大5) インド パタンコート Hattiレストランの中華ターリー 240ルピー(460円) ☆☆☆☆ ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥ 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959 2024 年 2 月~ 7 月のインド・ネパール写真を、 Adob...