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生活資金の資産運用について

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生活資金は、定期預金のような元本保証商品や格付けの高い債券のみで運用する。 老後を生き抜くための「いのち金」は、あなたが死ぬまでの間、豊かに生活するために使い切るお金である。 日本政府は、かつて標準家庭で2000万円が老後のために必要最低限の資金だと宣言した。 それだけでは全然足りないと私は思う。年金が減少することも、物価が高騰することもじゅうぶん予想される。 最低でも、その倍の4000万円は必要だろう。 これをまず確保することが、この資本主義社会に生まれた日本人の宿命である。 元手が何もない一般庶民は、大学を出て会社に入り、サラリーマンとして朝から晩まで身を粉にして働くしかない。 かつての三毛イキルも、同じ境遇だった。1分でも早く、1秒でも早く、この悲惨な境遇から抜け出したいと思いながら、今まで働いてきた。 なんとか目処が立ち、会社を辞めて自己運用を開始したが、この教訓を得る前に大損こいて退職金の一部1000万円を失った。 今考えると本当に情けなく、悔しい思いで胸いっぱいである。 読者の皆さんには、同じ失敗をして欲しくない。それが、このブログの目的でもある。 いのち金は当面使う事のないお金だが、元本を減らしてはいけない資金である。 だから運用が苦手な人は、インフレ率に負けようが、しのごの言わず郵便貯金や銀行預金といった元本保証の商品にしておいた方がいい。 逆に運用知識がある人は、三毛のように弱くなる一方の日本円を、世界最強の米ドルに替える。そして、格付けの高く潰れそうにないグローバル企業が発行した米ドル債券を買っておけばいい。 あなたが発行体リスク(デフォルトリスク)を取りたくなければ、金利は少し下がるが、米国国債がいちばん適している。 米ドル建てグローバル企業が発行した社債であれば、今なら年4%から5%の利息がついてくる。 あなたが良く企業内容を知っていて、親しみを持て、潰れることはないと心の底から確信した有名企業の外債だけを買えばいい。 無理して、高配当でも価格変動リスクのある米国株を買う必要はない。フィリップモリスのような高配当で有名なタバコ株でも、5%の配当が関の山だ。 同じ配当率であれば、元本確保で手堅い運用のできる米ドル外債運用を、いのち金運用として紹介したい。 (中国 重慶の苦力) 重慶市の下町にいた苦力の労働者、クーリーと呼ばれる。夏でも毎日、朝か...

生活資金は絶対に株式投資に使ってはいけない

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生活資金は絶対に株式投資に使ってはいけない 街の書店に出かけると、金融に関するコーナーが必ずある。 そこには、たくさんの資産運用に関する本がならんでいる。 なかでも、良く見るのは「サラリーマンが株式投資で1億円作る方法」とか「2年で100倍に資産を増やすマル秘マニュアル」といった類の本である。 これを娯楽記事として読むのはいいが、その本のマニュアルどおり運用を真似しようとは思わないほうがいい。 絶対にいつか失敗するからである。そしてその失敗の原因に、自分が簡単に気付けないというおまけ付きである。後者の方が、より重いミスである。 それは「他人の物真似」しかしていないからだ。 投資の目標は、資産運用に成功して豊かな生活や豊かな老後を送りたいと言う人、が大半だろう。 だからよく運用に失敗する人は、まず目標金額を立ててそれが必ず成功すると考えて、無理な資産運用をしてしまう。 株式投資の比率を上げ、1銘柄で投資タイミングを分散せず、いちかばちかの勝負に出たりする。 そして、失敗する。かつて日本株ブルベアETFに集中投資して、1000万円を失った私のように! 成功よりも失敗、リターンよりもリスクに、重点を置いて運用方針を立てるべきである。 リスク管理だけが、自らコントロールできるものだからだ。 そして何よりも、老後の生活資金に使うためのお金を、株式投資してはいけない。 これは私が失敗からの体験談で得た教訓である。 株は余裕資金でやるものである。それが大原則だ! (中国、四川省の都江堰)  蜀の天才軍師、諸葛亮は頻繁に氾濫する大河の流れを、この堤防で分けて、必要な水量だけを四川盆地に引き入れた。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959

当座資金、生活資金、余裕資金を最初に決めてから資産運用を開始すること

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当座資金、生活資金、余裕資金を最初に決めてから資産運用を開始すること 相続や退職金などで、思わぬ大金があなたの懐に入ることがある。 そんな時、スケベ心を起こして、その全額を一気に株式運用に使おうとはしないことだ。 冷静になり、手持ちの資産を総点検すべきである。 そして借金を差し引いた、現在の純資産額があきらかになった後、月ごとの必要生活費をくわしく洗い出してほしい。 3つある資金の内訳をこれから説明する。 当座預金は、3ヶ月から6ヶ月間の当面必要な生活資金を指している。 郵便貯金や銀行預金といった、いつでもATMからお金を引き出すことができる流動性預金が一番適している。 保守的な人は、12ヶ月間に必要な生活資金でも良いだろう。 生活資金は、老後豊かに生活していくための資金である。私はこれを今後「いのち金(いのちがね)」と命名する。 それぐらい大切な資金である。もっと具体的に説明すると、これはあなたが定職をリタイアしてから死ぬまでに豊かに暮らす事のできるお金の必要総額を指している。 先ほど計算した月ごとの必要生活費に、医療費や旅行代などの娯楽費を加えた豊かな生活を送るための金額が、その基準となる。 あとはあなたがいつまで生きたいかを想像して、もし20年生きたいなら月ごとの「いのち金」生活費を240倍してやればいい。簡単に計算できるだろう。 余裕資金は、文字どおり「よゆうの」資金であるべきだ。それは生活に支障のない、万一なくなっても良い資金のことを指している。株式投資にはこの余裕資金だけを使うのだ。 決して当座預金や、生活資金の「いのち金」を株式投資やFXなどのリスク性商品に振り分けてはならない。 運用に失敗した時に、三毛イキルのように悲惨なことになってしまう! (インド西部のサム砂漠) これは私の墓標ですか?

三毛イキルの現状

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三毛イキルとは何者ですか? 三毛イキルは現在、広告業を生業とする個人事業主であるが、本業収入は極めて少ない。 それを補ってくれるのが、米国株の配当や外国債券からの利息である。 すでに退職金の一部、1000万はなくなってしまったが、それでなんとか食べていけるだけの収入を得ている。 とはいえ、貧民クラスの生活である。たまにラーメン二朗を食べるのだけが、楽しみだ。 ブログに自分語りはしないほうがいいと人から言われたが、ほとんど読者などいないだろうから、私の半生を記す。 私は、大学生の頃から「お金」が大好きな人間だった。貧乏で郵便貯金の残高が当初ゼロだったのだけは、はっきりと覚えている。 そこに生まれて初めてアルバイトをしたお金が、7万円ほど記帳された時の感動を、今でも忘れない。 「お金」が好きだったので、金融業界に就職した。 私にはうってつけの業界で、3Kと言われる個人相手のリテール営業からキャリアを始めた。ドブ板営業の新規開拓である。 数年間働いて、証券アナリストとFP技能士の資格をとった。さらに実績を積んで、専門職の金融トレーダーになり、首都東京に転勤した。 丸の内にあった某大手金融機関のディーリングルームで、朝から晩まで缶詰になって身を粉にして必死に働いた。 地下鉄で朝早く通勤し、深夜に家に帰るという、日光をほとんど浴びない生活を20年弱続けた。 金融業界はハードだったが、面白かった。第一線で資産運用の実践ができた経験は計り知れない。 途中、何社か転職し、最後に外資系金融機関で2年働いて、自らサラリーマンを辞めた。 不自由な会社勤めに嫌気がさした。何よりも自由になりたかった。 世界を自由気ままに旅したいと思ったのだ。 今は映像クリエイターとして、海外の街歩きをテーマに、自分が好きな海外の街で、好きな写真を撮っている。 堅実な人から見ると、今の私は小汚いバックパッカーで、有名企業の金融マンという道を踏み外した哀れな人間に見えるだろう。 でも、いま自分が好きなことを自由にやっている。それが一番大切なことだと思うのだ。 (マカオの下町) 暗く細い路地裏を歩いて、今まで生きてきました。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959 (終)...

三毛イキルとは何者ですか?

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三毛イキルとは何者ですか? 三度の飯より骨董収集と海外旅行が好きな私。でも、もう一つ好きな趣味があります。 それは国内外の証券投資をメインとした資産運用 です。 私は長年、大手資産運用業界で金融トレーダー、証券アナリストとして働いてきました。 今は独立して、自由気ままに、私が好きな分野で得意な証券投資をしています。 そんな私も、過去に自らの投資で、大損こいたことがあります。 2016年11月、アメリカ大統領に当選したトランプ氏の登場で、経済のさらなる混乱を予想した私。 アメリカ経済よりも、日本経済に更に悪い影響が出るだろうと考えました。 そこで退職金の一部1000万円を、日本株ベア2倍のETFに投資しました。 何度か小銭を儲けた後、調子に乗ってポジションを増やした三毛。 その後、アメリカ株式相場が復活し大損害を被りました。 このブログのもう一つの目的は、 ①株式投資で1000万損して得た教訓を、隠すことなく時系列で公開すること。 ②ポイ活で得た資金100万円でリベンジし、1000万円の損失を取り戻す日々の実体験記録。 ③これから体験する投資結果から得た教訓と、失敗の忘備録 ④投資先の業界や企業研究の記録 です。 このブログのもう一つのテーマ、株式投資に関するシリーズを開始します。 資産運用は十人十色です!投資に必勝法はありません。 私の運用方法が、読者のあなたにオススメのものとは限りませんので、ご注意ください。 (中国 昆明の貧民街にいた猫) 一文無しの野良猫から絶対に這い上がるニャン! 皆様、よろしくお願いします。 三毛イキルのプロフィール 外こもり写真(フォトAC   全てダウンロード無料) https://premium.photo-ac.com/profile/24044959 (以下免責文言) 当ブログでは、私が行っている資産運用とそれに伴う情報収拾を日記形式や引用形式で公開しています。金融商品・証券投資に関しての意見や購入動機、個人の見解などを記載することがありますが、実際の売買を推奨するものではありません。実際の投資行動にあたっては、ご自身の判断にて行ってくださいますよう、よろしくお願いします。当グログでは投資結果についての責任は負いかねます。また、各企業様が運営する商品へのレビューに関しても、あくまで私個人の見解として公表しているものにな...

ブハラの素敵な野良猫

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ブハラの素敵な野良猫 シルクロード旅シリーズが終わったので、恒例の野良猫シリーズです。 中央アジアの乾燥した砂漠地帯に住む猫はどのような生活を送っているのでしょうか? ウズベキスタンのオアシス都市、ブハラに住む野良猫です。 灰色と黒ぶちの珍しい柄の子猫でした。 愛嬌のある子で、落ちていた枯れ葉で王冠を作ってあげると、喜んで遊んでくれました。 笑った顔がとっても可愛い!

世界遺産の城塞都市ブハラ ⑦

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世界遺産の城塞都市ブハラ ⑦ 時代が経っても新鮮さが目立つ、面白いデザインの絨毯を探したいところです。 また夏でも暑苦しくない、バランスの取れた色合いも重要です。 となると、アフガンやウズベク人が好む、暗い赤を基調とした絨毯は避けたいところです。 1週間の滞在期間中、ブハラにある絨毯屋をくまなく歩いて好きなデザインの絨毯を探しました。 いくつか面白い柄の絨毯を見つけましたが、購入したのはこの絨毯 です。 最初に見た時は、狩猟ゲームのモンスターハンターに採用されているデザインを思い出しました。 これは奇抜でかっこいいです。時代が経っても色褪せない斬新なデザインでインテリアにも映えます。 店主にこの絨毯の産地を聞くと、ブハラ西部にあるカスピ海の対岸、アゼルバイジャン地方の絨毯とのことでした。 裏を見るとダブルノットで丈夫に作られており、値段も手頃でした。 はるばる絨毯を探して、シルクロードの奥地まできた甲斐がありました。 今回は、質の良い骨董品を掘り出すことはできませんでしたが、現地の優れた生活工芸品を安く入手できたので、満足のいく旅でした。 (終)

世界遺産の城塞都市ブハラ ⑥

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世界遺産の城塞都市ブハラ ⑥ 羊肉の串焼きとミートパイで腹を満たした後で、市内の骨董や工芸品を探しに出かけました。 一週間の滞在中、骨董店をいろいろ探しましたが、これといって目ぼしい店に巡り会えませんでした。 街角の露店では、古い絨毯の切れ端、ロシア時代のソビエト兵の帽子や、ホーローの軍隊コップなど古い日用品を売っている店はありました。 でも残念ながら、私が欲しいと思うような質の良い骨董はありませんでした。 そこで対象を変えて、自宅で日常で使用するための工芸品を探すことにします。 中央アジアの特産品といえば、絨毯です。シルクロードは、カーペット生産地域と重なっており、ここウズベキスタンでは羊の手織り絨毯が安価に手に入ります。 遊牧民が好きなのは、赤色です。アフガニスタン産の絨毯は、中央に大きな模様が入るメダリオン柄の絨毯が主流です。 上の写真の右下にあるような、クリムゾンレッドの色ですね。 でもこの色は、日本家屋にはちょっと合わないんです。特に暑い夏は、余計暑くなりそうです。 青を基調にした、絨毯が欲しかったのですが、青は染料の値段が昔から高く、主流ではないとのことでした。 そこで、似たようなメダリオンの絨毯で、青が一番よく使われていた絨毯はこちらです。 おそらく、カスピ海を挟んだ反対側のアゼルバイジャン、旧ソ連コーカサス地方で作られた絨毯だと思いますが、こういう系統の絨毯が少し売られており、大変気に入りました。 ただ、メダリオン柄は飽きのこないデザインですが、私にはちょっと保守的すぎて、面白みにかけるのです。 何か、もう一捻り模様に奇抜さが欲しいです。

世界遺産の城塞都市ブハラ ⑤

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 世界遺産の城塞都市ブハラ ⑤ ブハラ中心部にある王宮を出て、市街地に戻ってきました。 ちょうどお昼時で腹も空いてきたので、レストランを探します。 と言っても、三毛はバックパッカーなので高級店には関心はなく、もっぱら地元の市民で混んでいる店を探します。 市場のはずれにあるシシカバブのレストランに決めました。 四角いパンは、パイ生地でできており、羊のひき肉が入っていて美味かったです。

世界遺産の城塞都市ブハラ ④

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世界遺産の城塞都市ブハラ ④ 王宮に展示してあった戦前にブハラにいた職人の写真と工芸品の数々です。 貴金属細工の職人、銅の生活用品を作る職人がターバンと民族衣装を着て、白黒写真に映っています。 みんな自分の仕事に誇りを持った、いい表情をしていますね。 家内工業制で、子供と一緒に写っている写真もあり、代々同じ仕事をしているのがよくわかります。 今でも、絨毯職人やナイフ金属工芸の職人、刃物職人はブハラで観光客向けに民芸品を作っています。